2009-07-19

2度目のマリオット

また起きたジャカルタのホテル爆破事件・・・
1998年6月の大暴動後の99年1月から3年半ジャカルタに在住していた者として色々な想いが。。。

まずは治安維持について。
既にジャカルタを離れて7年以上の歳月が流れ、その間バリやジャカルタで大きな爆弾テロ事件が起き、多くの外国人住民や旅行者の命が奪われてしまった。
犯人の思惑からすれば、事件が世界的に報道され自分達の活動内容が全世界に報道されるのが目的でやっている事。
実は、それ以前にも、現地インドネシア人だけが犠牲になった爆弾事件は毎月のように起っていたが、外国人の犠牲者が出なかった為に世界規模での報道には至らなかった。
21世紀に入ってからは、イスラム教・キリスト教の対立から、お互いのモスク・教会をターゲットにした爆破事件が続いたし、ジャカルタの中心では、ジャカルタ証券取引所地下駐車場で運転手達を巻き込んだ事件等々・・・
世界に報道されない事件は山ほどあった。

ジャカルタのビジネス中心部と多くの外国人が暮らす南部地域とは十数キロ離れ、デモや暴動も普段の生活からは知り難く、NHKニュースから中心部の状況を知った事もしばしば。
ニュース報道は、ニュースの為のニュースであって、視聴者の興味をそそる事件・事故しか報道されていない。
航空機事故しかり・・・自国民の犠牲者が居ないと、翌日から報道はプッツリ途絶えてしまうように。

イスラム社会で頻発する事件・・・世界最大のイスラム教徒を持つインドネシア。
ほとんどのイスラム教徒は真面目に働く正しい人々で、ジャカルタでの生活に恐怖を感じることは一度も無かったが、一部の過激派のせいで、2001年ころから、各ホテル・オフィスでは敷地に入る時に車のボンネット・トランク・床下の爆弾検査、ビルに入る前の荷物検査は普通に行われていた・・・毎朝の出勤時の恒例行事。

2003年8月に車に仕掛けられた爆弾で、玄関に面したロビーから部屋までが被害を受けたマリオット・・・
おかげで、海外出張時にはアメリカ系ホテルと道路に面した部屋を避けるようにという社内通達があったほど。。。
当然、手荷物検査もしていただろうが、今回は宿泊者が部屋の中で爆弾製造していた自爆テロ。
宿泊客とテロリストへの対応を共存させるのは非常に大変なことだろうが、何とかしてもらわないとテロリストの思惑通りの客離れに繋がってしまう。
10日前に再選されたユドヨノ大統領もテロ対策を継続しないと、外資離れが続いてテロリストの思う壺。。。

現地在住の外国人が安心して食べられるレストランは、ほとんどが大手ホテルの内部レストラン。
観光客だけでなく在留外国人の出入りの激しい外国系ホテルなので、安全第一であって欲しいなぁ。

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