2011-03-31

安かろう辛かろう

ニュース報道と人伝に受けた情報から、個人的に毛嫌いして未だに利用した事の無いJQ(ジェットスター航空)。
日本だけでなく、アジア諸国で安売り航空会社の魁として名を広めているけれど。。。


今日、初めて近親者がJQを利用してシドニーからケアンズ経由で関西へ。
と言うのも、この日本の春休み時期の航空運賃・・・JL、CX、SQ、TG、MH、NZ、OZの高いこと。。。
それに引き換え、JQはこの時期でもこれら通常航空会社の30%引きくらい。。。


ところが噂通り・・・朝6時シドニー発のケアンズ行きで、4時間10分の乗継待ち。
家を朝4時に出ないといけないけれど、まぁここまでなら安いから致し方無いかと納得。
ヘタに朝のラッシュ時にかからないだけ、道路状況はマシだし。。。


ところが、インターネット上では数日前から2時間遅れの表示が・・・従って、関空に19:10着予定だったのが21:25に変更。
機材不足からなのか、普通の航空会社なら代替機を使って数日中にスケジュールを戻すのに、JQは一度遅れ始めると毎日遅れたまま。。。

その上、当日になったら更なる1時間の遅れが・・・そして最終的には飛んだのは16時過ぎ。
定刻からは3時間40分遅れで関空着も22時15分。

乗継でケアンズに8時間も苦痛だし、22時過ぎに関空に降りてからの地上の足の不便さも。。。
もう当日中に家に着く事もできないし。。。

JQを使って、便がキャンセルされなかっただけ良しとするべきなのか!?
こんな運行をしていたら、リピーターは現れないだろうなぁ~

ちなみに、今晩JQで関空を飛び立とうとしている皆さん・・・
到着便遅れを理由に1時間以上の出発遅れですねぇ~
今日中に飛んでくれて、オーストラリアでの観光等に大きな支障の無い事を願っています!

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2011-03-30

今年の桜前線

明日で3月も終わり・・・明後日はもう4月。。。
という事は、入学式の季節で校庭の桜の花をイメージしてしまうけれど、シドニーで日本のTVニュースや天気予報を見ている限り、例年の桜前線予報を見かけない。

これは、実際に咲いていないのか?
原発事故のニュースや被災地の天気予報に追いやられてしまっているのか??
それとも、そういう明るい話の報道を控えているのか???

目にするのは、福島を中心とした「同心円」ばかり。
日本列島の上に何本も引かれた「波線」が、どんなに平和で有り難い日本社会の象徴だったかが、今のこんな時期だから再実感してしまう。。。

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2011-03-29

東京電力の行方

地震に端を発した福島第一原発事故の解決策も期間も全く見えないまま論議するような内容では無いはずなのに。。。

先週25日には、枝野官房長官が、
「東京電力の賠償責任は免れない」
「安易に免責等の措置がとられることは経緯と社会状況からありえない」
と個人的見解としながらも東電の責任追及を明言したばかりなのに。。。

ところが、今日は玄葉国家戦略担当大臣が、
東電の国有化も選択肢の一つになり得るし、「原子力は国策で推進して来たから、最終的に国が責任を持つ事が必要」・・・と発言。

まず、この辺の閣僚の発言の不一致が、菅内閣の悪いところ!
首相が自分の意見を発言しない分、他の閣僚たちが自分の意見を公で発してしまい、政権のチグハグさがあからさまに。。。

東電について考えてみると、
普通の民間企業は、自社製品の不具合(リコール)や事故(航空機の墜落)等を想定して企業保険をかけているはず。
東電の場合は、会社として何処までの事故対応を想定していたのか?
普通なら、過去の例に取り上げられている史上最悪のチェルノブイリ事故を最低でも想定していないと企業としては恥ずかしい・・・そこまでは想定内の起こりうる事故だから。

当然のことながら、今回の事故に起因する補償を考えたら気が遠くなるような額になるハズ・・・
漁業・農業に対する補償だけでなく、数十万人の避難者の避難先での生活費用や慰謝料等々。。。

もちろん、原発推進が国策だったなら国の責任も逃れられないだろうけど、安易に「東電国有化」なんて事にはして欲しくない。
もちろん、東電が倒産して関東一円に電気が供給されないなんて事は想像したくない事でも、国有化して補償費用を国が払うことになれば、その収入源はいずれにせよ国民の税金。
もし、こんな国有化が実現してしまえば、国を当てにして各企業の災害対策が疎かになってしまうかも知れない。


そんな将来の企業の在り方を議論するよりも、今は原子炉にどうやって静かに眠って貰うかを真剣に考えないと、津波災害が復興しても原発災害だけが残ることに成りかねない。

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2011-03-28

この季節にこんな花

NSW州の夏時間は、例年より長く今週末まで。
もちろん自然界は人間の都合を考えてくれる訳でもなく、最近は午後7時過ぎには日が暮れて暗くなってしまう。
これが、来週になれば6時過ぎには真っ暗。。。

そんな秋の入口に、夏のような花があちこちに。。。
向かいの家のデイゴの木は、赤い花が満開状態。
蘭系の花も道端に咲き乱れ。。。


これだけ日々の気温差が激しいと、人間は付いて行くのが辛くなってくるけど、植物は季節を間違えてしまうのか?!


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2011-03-27

トップは何処

3月11日の大震災から2週間以上経ち・・・
しかし、死者数・行方不明者数は毎日に増え続けている状態。

その上、福島第一原発の状況は、ハッキリした進捗が説明されず、どうなったら終結宣言に至るのかも分からないまま、毎日が模索状態にしか見えない。

この状況は、海外在住だから情報不足で、そういう風に見えてしまうのか・・・
それとも日本国内でも似たようなもんなのか?!

そもそも、シドニーではこの1週間以上、日本のトップの菅総理大臣と東京電力のトップの清水社長の姿を見ていない。
両氏とも、3月15日に設置された「福島原子力発電所事故対策統合本部」の本部長と副本部長。
この今の日本で一番大事な組織の「長」達は、どこで何をしているんだろう?!

NHKで目にするのは、枝野官房長官と皷副社長ばかり。。。
計り知れない重圧と心労は察することができるけれど・・・それが自分の受け入れた高給な役職で、ここが真価の見せどころ。
何も無い時は誰でもできるけれど、不測の事態にどうやって対処するか。
解決まで数年に渡る長期戦になるでしょうが、国民から後ろ指を指されないように、最後まで頑張ってください!

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2011-03-26

暗闇の中で

昨日の予告通り・・・Earth Hourの実行中!
家の周りの街路灯も消え暗闇の街に。。。
ほとんどの家が忠実に呼びかけに応えているようで、灯りの点いている家は見当たらない。

この辺の忠実度は日本と違うかなぁ~
自分の都合を優先させずに、良いと思われる行動には従うように努める。


PCもキーボードは見え難いし・・・
闇の中で観るテレビも何故か異様。。。
そして何より、家の窓の外が暗黒と言うのも非常に怖い!


日本の原発事故の電力不足問題だけでなく、
電気・電灯の無い生活がどれだけ不自由なものか、改めて確認するには良い機会なので、どんな方法で電気を得るのが一番良い方法なのか、各個人が考えないといけないのでは。。。

原子力が危ないと思えば電気代は上がるし、二酸化炭素を減らそうと思えばソーラーや風力発電施設に費用がかかるし。。。
安全・自然・費用・・・これからの文化生活には多方面に渡って考えなければならない事が一杯!

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2011-03-25

明日のイベント

日本では統一地方選挙が公示されたところでも、
オーストラリアのNSW州総選挙は明日が投票日・・・選挙権のある在豪日本人は少ないと思うので、これは単なるお知らせに過ぎない事。
ちなみに、時々「オーストラリア 総選挙 投票率」なんていうキーワード検索で、このブログに迷い込んで来られる人々も居られますが・・・オーストラリアは投票義務があるので、有権者が投票しないと罰金を科せられる。
だから、オーストラリアで投票率を報じられる事は無いし、投票率は100%・・・のハズ。


総選挙は在住者全員に関係無くても、もう一つの「Earth Hour」は全員に呼びかけ。
http://www.earthhour.org/Homepage.aspx?intro=no
趣旨から言えば、地球の為に年に1度1時間みんなで電灯を消しましょう。

2007年にシドニーで始められたイベントは、2010年3月には128ヶ国に拡大。
2週間前の災害で関東地方の方々は、毎日のようにEarth Hour体験をしている事になってしまうけど・・・シドニーでは3月26日 午後8時半から9時半の1時間は、自宅・会社・等々の電灯を消しましょう。
暗闇で、秋の夜長の読書は無理かも知れないけれど・・・暗がりでテレビ番組でも観ながら。。。
普段からそれほど明るくなくても、住宅街の街灯も消えてしまうので、この時間帯の帰宅には気を付けましょう!

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2011-03-24

シドニーの値上がり予測

既に2日前の新聞記事になってしまったけれど・・・多国籍軍のリビア空爆の写真が1面を飾っていた時。。。


中東・産油国の情勢不安定さから、シドニーのガソリン支出が年間260ドル(≒2万1千円)だろうと。。。
ここ数週間、$1.48/Lが平均的な値段で、これから先数週間で$1.55/Lくらいになるのではないかという予測。
いずれにせよ、1L120円前後なので、日本のガソリン価格に比べれば安い・・・それに、スーパーマーケットの割引券や底値の日を選べば、この値段で給油している人は少ないハズ。

現在の一般的な家庭のガソリン代は週65ドル・・・これが高いか安いか、多いか少ないかは見方によって違うと思うけど、毎週45Lくらい消費している計算。
日本のように、リッター10キロ・・・とはいかないので、平均リッター8キロとしても毎週360km。
一家に一台ではないので、まぁそんなもんか?! という数字。


もう一つは、シドニーの朝・昼・晩に欠かせないコーヒー。
どこのオフィスでも、誰かがあの吸い口付きカップでコーヒーを飲んでいる現状。
日本では、年頭からコーヒーの値上げが報道されていたけれど、その余波がようやくシドニーにも。。。
1杯約3ドルのコーヒーの費用構成はどうなっているのか・・・
   コーヒー 0.35ドル
   ミルク  0.30ドル
   容器   0.20ドル
   人件費  1.70ドル
   利益   0.45ドル
これが、50~70セント値上げされるだろう。と言われている。

この値上げの背景にあるものの中で気になったのは、新興国のコーヒー需要。
日本のニュースでは、中国の消費拡大を理由に挙げているけれど、シドニーでは中国と日本が消費拡大国として挙げられている・・・どちらも、お茶の国がコーヒーを飲むようになったという理由からなのか??

値上げされたとしても、シドニーのコーヒー価格は世界レベルでは高くない。
モスクワ=8ドル、東京・パリ=7ドル、ニューヨーク=4ドル。
本当に安くコーヒーを飲みたいなら・・・ブエノスアイレス・ヨハネスブルグ=2.2ドル。

だそうで、今の状況下では値上げも致し方ないのか??

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2011-03-23

青空に満月

実際は満月では無いけれど・・・満月から3日が過ぎ。。。











NSW州内でも洪水被害が出るほど続いていた雨週間が終わり、やっとシドニーらしい真っ青な西空に沈みかけの月の姿が。。。



シドニーの南部にお住まいの方々・・・まだ水のひいていない地域もあるようですが、個人的な大きな被害に遭われていない事を祈ってます。


かと思えば、Weatherzoneの今日の発表では、暖かい湿った日々がオーストラリア南東部から消えようとしている・・・これは季節の変化を告げるもの。
湿った東風が乾いた南西風に変わり、涼しい夜と青空の日になり、来週は寝苦しくて足りなかった睡眠を補充するのに好都合だとか。
この湿った空気の影響で、今年の夏は、地域によっては100年来の多雨だったり、シドニーでは夜間の平均気温が2℃高い20.3℃・・・日本の熱帯夜に比べると、文句の言えない気温なのに。。。
特に、今年の関東地方はクーラーの使えない夏かも・・・そんな時には、冬のオーストラリアへ避暑に!!

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2011-03-22

ニュースが変わった

東日本を襲った地震・津波から10日が経ち、例のSMHから日本の災害記事がほぼ消えた。
1面を飾るのは、リビアの空爆で立ち上る大きな炎・・・日本人としては、原発の爆発かと見間違えてしまう。

新聞の紙面を賑わすのは、4日後に迫ったNSW州の総選挙、ウィリアム王子のオーストラリア道中記、ガソリンやコーヒーの値上げ、今週土曜日のEarthHour・・・そして、ようやく8面の国際面に、2枚の写真入で9日ぶりに救出された老人と少年の話と、放射線汚染が確認され始めた食品とそれを輸入した国々の反応。

日本人しては、自国の状況をもっと世界中に知って欲しいけれど、世界中どこでもテレビ・新聞は非常に冷酷。
常に視聴者・読者の目を引く新しいネタが求められ、災害・事故現場の状況が変わっていなくても情報の量は激減・・・まして、他国のこと。。。
日本で、QLD州の洪水の話が無くなったように、クライストチャーチの地震の話が減ったように。。。

福島第一原発が完全にシャットダウンできるまでは記事にしてもらえないかもしれない。。。

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2011-03-21

曖昧な規定値

以前から何度か言ってるように、
日本の法律・法令で規制されている数字の意味の無さ。

複数車線の幹線道路に制限時速40kmを設定し、誰もそんなスピードでは走らず・・・スピードカメラが設置されていても、免停になる30kmオーバーだけが撮影対象で。。。
結局、制限時速は40kmなのか70kmなのか・・・いったい何なんだ?!

時速60kmで事故が起きた時に・・・制限速度を20km越える猛スピードで。。。
と、事故原因をスピードのせいにできる!!



同様に、今回の福島第一原発事故で・・・厚生労働省が設定している放射線の被曝量。
人体が受ける放射線量を、通常業務で50ミリシーベルト、緊急作業で100ミリシーベルトと規定しているのに・・・今回の原発事故では250ミリシーベルトに引き上げ。

自然界で浴びる放射線量が1年間で1ミリシーベルトだそうなんで、一般人が250歳まで生きた時の被爆量。
一方、国際放射線防護委員会(ICRP)が設定している緊急時の被爆量が500ミリシーベルト以下。
今回の250ミリシーベルトへの引き上げは、国際基準の半分でやむを得ない・・・という厚労省の判断らしいけど、じゃぁ50・100ミリシーベルトは何だったんだ?!
このICRPの設定値には、5年間で100ミリシーべルトかつ1年間50ミリシーベルト・・・という制限も付いているそうなので、この厚労省の言い訳を鵜呑みにする事もできず。。。


国民の健康を維持する為に設定されている規定値のハズなのに、自らの身体を放射線にさらしながら事故処理に当たってくれている人々・・・後々、後遺症が出た時に、被爆量は規定値以内だったと言うような、政府の言い逃れに使われないように願うばかり。。。

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2011-03-20

シドニーの報道 ➆

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


オーストラリア人の行方不明者も一桁の8人に減少・・・そろそろ、世界の目は日本の大災害を離れて、リビア情勢にに向いてしまったようで、大見出しからJapanの文字が消えてしまった。

死者・行方不明者は2万人に達しようとしている・・・東京近郊には1500人近いオーストラリア人が滞在しているが、オーストラリアの外務省は日本からのフライトの需要を注視している。
一方、福島第一原発から半径80km以内に入るオーストラリア人には、早急に非難するように勧告している。


5号機への電気が復活し冷却機能が再稼動し始めた。
日本のニュースでは、1・2号機への電源の引き込みに目が向けられていたが、突然の5号機の話にビックリ!
もちろん、1・2号機への送電線敷設や3・4号機への放水を自衛隊や東京消防庁が実行している事も報道されている。


原発事故の収束は日本政府に任せるとして、他国の興味は自国への影響。
何度かの水素爆発や放水による蒸発を繰り返し、大気中に放出された放射性物質の行方。
偏西風に乗ってアメリカ西海岸や東海岸に到達しているのは確認されたけれど、今のところは人体に影響の無い、岩石やレンガに含まれている程度と。
明日の風向きの変化で、アメリカだけでなくフィリピンにも到達するであろう事が予測されている。



災害発生から10日が経ち、こんなニュース状況下では、この「シドニーの報道」シリーズも今回を最終回にします。

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2011-03-19

シドニーの報道 ➅

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


Fears deepen for missing Aussies in Japan
オーストラリアのDFAT(Department of Foreign Affairs and Trade)の渡航情報は、今朝も東京と以北へは不要な旅行をしないように。
その上、福島第一原発から半径80km以内には止まらないように。

3日前の140人からは減ったものの、依然として10人のオーストラリアの消息が不明で、全員が津波発生時には被災地に居たと思われている。


商業フライトが運行されているので、オーストラリアは日本を脱出しようとしている国民に脱出手段を提供していない。
現在のところ、カンタス便の席数も十分にあるし、最悪の事態には、24~48時間でカンタスの臨時便の手配ができるようにしている。
経済的な援助が必要な場合は、チケット購入資金用の緊急ローンも東京で準備中。


Engineers race to supply stricken nuclear plant with power
原発事故は「時間との戦い」・・・技術者が電源を回復し、水ポンプを回復させて原子炉の冷却が出来るように奮闘中。
今日のシドニーの雨を福島の放水活動の補助に分けてあげたい。


Japanese earthquake, tsunami toll rises to 18,000
犠牲者の数は、1995年に西日本の神戸を襲った震災を超え1万8千人に達した。
未だに死者数よりも行方不明者数の方が多いと言うのは、今後の復興作業の気になるところ。

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特別な満月

今晩見える満月は特別な月。

と言うのも、月が18年ぶりに地球に接近しているので、14%大きく30%明るく見えるらしい。

今日の月は、地球から35万6500kmで、1993年3月以来の地球への接近。


残念ながら、シドニーは久しぶりに1日中ドシャブリの雨で、月見は叶わない天候。
北のビーチでは、午前9時までの9時間で80ミリの雨量があり、3月としては47年ぶりの多雨だったとか。
1日タップリ降ったと思ったのに、シドニーのシティでは10ミリしか降ってなくて、それでも去年12月以来の雨量。
今日までの月間雨量は19ミリで、3月の平均雨量には110ミリ足りないらしい。

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2011-03-18

シドニーの報道 ➄

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


地震・津波から1週間経って、オーストラリア人の所在不明者は22人に減少。
原発のニュースは続いているものの、大見出しにはならず、その他の災害に起因するニュースが見だしに。


日に日に、在日外国人が日本を脱出・・・国によっては、脱出用のチャーター機を用意したり、オーストラリアは日本脱出費用が無い場合は金銭的なサポートをすると。
しかし、脱出前に日本への再入国ビザを得ようとする7千人以上の人々の列が入国管理局に。
日本人には関係の無い思わぬ所に渋滞が。。。


そして、世界の思いは日本の想像していないところへ。
戦後最高値の76円前半を記録した円ドルレートは、今朝のG7の協調介入で82円に戻したものの・・・この災害時に円高とは更なる輸出事業への影響が懸念される。
ところに来て、今日の報道では複数の国際的な大手ホテルチェーンが、レストランから寿司メニューを外したり、日本からの鮮魚輸入を中止・・・。
魚介類だけでなく、和牛も不買の対象になってるとか。

現在のところ、科学的には日本近海の魚介類が人体に影響を与える汚染レベルだと言われてなくても、サービス業とすれば顧客の安全が1番。
円高の上に、不買行動が進むと、日本経済は悪化を辿るのみ。。。


この大震災復興費用を確保する為に、一時的に消費税を上げるとか、ガソリン税を上げるとか言い出す政治家は居ないんだろうか?!
何でも赤字国債で将来に先送りするのではなく、1年間限定だったら、ほとんどの国民が同意してくれると思うんだけど。。。

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2011-03-17

シドニーの報道 ④

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


今日のキーワードは、"Faceless 50"。
「この国の希望は恐れを知らない50人に委ねられた」
少人数の技術者が、大惨事を避ける為に、おそらく最後のチャンスとして核と火災と格闘している。
彼らは、名前も公表されず、顔の分からない人々は、ボランティアなのか会社の支持なのか・・・海水を汲み上げて危険な状態に陥った核燃料の爆発を防ぐ為に。
全身をツナギ服で覆い、重い酸素ボンベを背負い、見えない放射線と戦いながら。

確かに、今後の事件の収束は、彼らの努力に頼るしかない。
ある意味では、各自の命を犠牲にして働いている日本国の英雄。
現時点では、一刻も早い収束の為に、頑張ってもらうしかない。



その反面、日本政府の報道の遅さや正確性、東京電力の2002年のスキャンダルにも目が向いて来て、日本の対応が批判されている。


所在の分からないオーストラリア人は、今朝は55人と報道されていたけれど、夕方のラジオでは22人になっていた。


ヨーロッパ諸国では
最悪の事態を想定し、骨髄移植のできる施設を500ヶ所以上準備してくれているそうで・・・患者輸送の方法が残るにしても、事前に準備してくれている事には感謝しないと。。。


日本政府の指定している非難地域は、相変わらず福島第一原発から半径20kmでも、
他国は独自の判定を各国民に提供し始めた。
アメリカが半径50マイル(80km)からの避難勧告をした事から、オーストラリアも追随・・・その上、不要な日本滞在を避けるように勧告。
今までは渡航情報を見るだけだった日本国民が、初めて体験する自国への渡航規制・・・外務省のホームページには掲載されない。

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2011-03-16

シドニーの報道 ➂

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


今日のシドニーでの日本に関する報道は、福島第一原発事故関連一色。
その他の震災関連ニュースは、この放射線被害関連の一部。


まずは、Julia Gillard首相の記者会見で、オーストラリアのレスキューチームが福島空港に降り立った。2人の先陣が放射線量をチェックしたけれど非常に低いレベルで、すぐに、被災地で安否の確認されていない145人のオーストラリア人の捜索に当たる。
IAEAに確認しても、人体に影響の出る放射線レベルではなく、非常に低いレベルの汚染に過ぎない。


その反面、最悪の事態に陥ってしまった場合、
放射能が風に乗ってアメリカ西海岸に到達し、健康被害や家畜への影響が心配される。。。

香港・シンガポール・フィリピン・韓国では、日本からの輸入食品の放射線検査を始めた。


小見出しとしては、
Australians in Japan
今朝6:30現在、144人のオーストラリア人の所在が不明。
今までに、被災地に居た119人を含めて、3230人の安否を確認。

Travel advice updated
現在の放射線レベルは非常に低く人体に影響ない。
福島に居たオーストラリア人への影響は無い。

Flights re-routed
ドイツのルフトハンザ航空は、成田発着便を中部・関西空港発着に変更。
月曜日に成田から帰った機体の放射線検査をしたが検出されなかった。

Survivors found four days after quake
この状況下での嬉しいニュース・・・地震発生から4日が経ち、2人の老男女が無事に救出された。
しかし、未だに100万人の人々が水・電気・燃料・十分な食料の無い状況で、数十万人が住居を失い雪降る気性下で避難所生活を送っている。

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2011-03-15

シドニーの報道 ➁

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


テレビのチャンネル9の毎朝5時半~9時のニュースショー「Today」のメイン・キャスターを務めるKarl Stefanovicが、昨日から仙台に行って生中継をしています。
シドニーの金曜の夕方の災害発生で、遅くとも日曜の早朝にはシドニーを飛んだはず。
彼は、今年になって、QLDの洪水現場、クライストチャーチの地震現場、そして今回の仙台と、災害報道の連続。
日本のニュースキャスターは、スタジオから離れないなぁ~。


今回の災害は、色々な単語を使って記事表現されているけれど、昨日から目にする単語はDevastation・・・日本語訳すると「荒廃」。
それに、Double Tragedy・・・二重の悲劇・惨事


しかし、地震と津波の二重では収まらず、三重になりそうな原発事故・・・原発で何が起きているかが詳細に報道されている。
日本では書かれていないかもしれないけれど、
「この原子炉は今年の2月に40年を経て退役するはずだったのに、日本政府が10年間の延長使用を許可した。 別の判断をしていれば、今の原発の恐怖は回避できていたかも。」
と書かれてしまった。
なのに、今日の首相記者会見では、事故状況は運用会社が答えるべきで私ではないとか。。。
何の為に記者会見しているのか・・・国民はどの報道を頼ればいいのか?!


その他の見出しでは・・・
Japan asks for help
日本はIAEA・アメリカに原発事故処理の援助を要請。

No food, water or heating
昨日の晩現在、依然として被災地周辺で156人のオーストラリア人の安否が分からず、領事館員が東京から現地に向かった。
現地は、水・食料・暖房器具が依然として不足。

Humanitarian crisis
アジアで最も裕福な国が、第二次世界大戦以来の困難に直面している。
多くの地域で、水も電気も無く、ガソリン給油に4~5時間待ち・・・人々は、失った最愛の家族や住居を思いながら、カップ麺やおにぎりで飢えをしのいでいる。

Reconstruction costs at least $178 billion
クレジット・スイスが出した再建費用の概算は1,780億豪ドル(≒14兆6千億円)で、国家予算の3%に相当。
阪神大震災時の概算の50%増し。

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2011-03-14

シドニーの報道 ➀

いくら海外在住で、日本から遠く離れているとはいえ、母国が未曾有の惨事に見舞われて、数十万人の人々が避難生活を余儀なくされている中で、陽気な話をする事もできず。
かと言って、現地の情報は日本の方が詳しく報道されているでしょうから、シドニーから書く事でもなく。。。

考えた挙句に辿り着いたのは、シドニーでどのように今回の地震・津波が報道されているか、最もポピュラーな新聞SMH(Sydney Morning Herald)の記事を参照しながら、お知らせすることにしました。


まずは、SMHではなくABCの報道では、今朝のシドニー日本人学校で国旗を半旗にして1分間の黙祷をしたと・・・SJS(Sydney Japanese School)は、小学部に限ってオーストラリア人クラスも有って、日豪の社会・文化の交流にも貢献している。


SMHによると、
日本での在留届をしているオーストラリア人は、2,948人・・・そのうち、東北地方在住者は234人。
今朝5:30現在で、無事が確認できたのは1,973人・・・内102人は東北地方在住。
但し、この1,973人には、在住者・非在住者を含んだ人数。

領事館の非常時電話には、金曜日からこれまでに6,797本の電話が入っているが、何人のオーストラリア人が日本に居て、何人が被災したかは分からない・・・と全く正直な発言が領事から。

その他の見出しは、
 -原発事故の状況
 -2日間の漂流後に15km沖で救助
 -海岸に打ち上げられた2千人の遺体
 -数日内に巨大な余震か
 -東京のネオンが消える

そして、ニュース関連の写真集が・・・
http://www.smh.com.au/environment/bigpics/japan-disaster

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