2011-03-17

シドニーの報道 ④

母国の非常事態の中、当分の間、SMH(Sydney Morning Herald)のニュースを中心にシドニーでの災害報道の要約を載せる事にしました。


今日のキーワードは、"Faceless 50"。
「この国の希望は恐れを知らない50人に委ねられた」
少人数の技術者が、大惨事を避ける為に、おそらく最後のチャンスとして核と火災と格闘している。
彼らは、名前も公表されず、顔の分からない人々は、ボランティアなのか会社の支持なのか・・・海水を汲み上げて危険な状態に陥った核燃料の爆発を防ぐ為に。
全身をツナギ服で覆い、重い酸素ボンベを背負い、見えない放射線と戦いながら。

確かに、今後の事件の収束は、彼らの努力に頼るしかない。
ある意味では、各自の命を犠牲にして働いている日本国の英雄。
現時点では、一刻も早い収束の為に、頑張ってもらうしかない。



その反面、日本政府の報道の遅さや正確性、東京電力の2002年のスキャンダルにも目が向いて来て、日本の対応が批判されている。


所在の分からないオーストラリア人は、今朝は55人と報道されていたけれど、夕方のラジオでは22人になっていた。


ヨーロッパ諸国では
最悪の事態を想定し、骨髄移植のできる施設を500ヶ所以上準備してくれているそうで・・・患者輸送の方法が残るにしても、事前に準備してくれている事には感謝しないと。。。


日本政府の指定している非難地域は、相変わらず福島第一原発から半径20kmでも、
他国は独自の判定を各国民に提供し始めた。
アメリカが半径50マイル(80km)からの避難勧告をした事から、オーストラリアも追随・・・その上、不要な日本滞在を避けるように勧告。
今までは渡航情報を見るだけだった日本国民が、初めて体験する自国への渡航規制・・・外務省のホームページには掲載されない。

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