2009-07-20

たこフェリーは何処へ

今日、日本は海の日で国民の祝日。
海を国民の祝日にしている国も少ないと思うが、四方を海に囲まれた島国日本にとっては、他国に行くには海路か空路しか無い訳で、昔から造船技術でも漁業でも栄えた国でもあり、今の日本が築かれた経緯を振り返りつつ海に感謝をするには良い機会かも。

その海を走る乗り物が船。数限り無い定期航路が日本中に張り巡らされ、人だけでなく自転車や自動車の輸送も行っている。
そのうちの一つが「たこフェリー」・・・正式名称は「明石淡路フェリー」で兵庫県の明石海峡で本州側の明石と淡路島側の岩屋を結んでいる。
明石海峡が開通してからは、当然のように乗船者(車)数は減少・・・最近では明石海峡大橋の下を通過する事で明石大橋観光の定期航路にもなりつつあった。

明石大橋開通前は、明石国道フェリーと呼ばれ国道28線の一部になっていた海路。
週末は、2~3時間の乗船待ちが普通に起っていた繁盛フェリーだったのに、乗船手続きの間に渡れてしまう橋が開通し、明石大橋の通行料が割高な事もあって、乗船客が減っても営業を続けていたのに、ここへ来て新たな追い討ちが・・・「ETC1,000円均一」
そりゃぁ、船より安い・早いとなれば橋を通るしかなくなる。
その影響で利用車数が4割減って、ボーナス無し、給与20~25%カットを会社が従業員に定時したら船員の1/3が退職してしまい、運行本数も先月から2/3に減便されたらしい。

いくら就職難とは言え、先の見えない事業に従事し続けるより早めに転職を考えた方が得策と思うのは当たり前の事。
逆風の中で事業を続けようとしても、政府の気まぐれな決定一つでどれだけの影響が出てしまうのか。。。
「国民の生活が第一」という政党もあるが、一部の国民だけでなく、国民全体の生活を見渡してからせ維持の舵取りをして欲しいものだ。。。

ニューヨークでのハドソン川不時着の時に乗客の救出に貢献したのはフェリー。
阪神大震災の時にも不通の陸路の代替輸送機関としてどれだけフェリーが活躍したか。
なのに、事業継続できずに減便・廃船が続いていけば、自動車のように簡単に作れるものでもなく、海に囲まれた島国として、いずれ困った日が来てしまうかも。。。

海の日だからでは無いが、政府は高速道路だけでなく海路にも目を向けてみたら?!
もう、解散・総選挙で頭が一杯で、海の事なんか考える余地は無いか!?

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