2009-07-22

甦らせる技術

今週のシドニーはもうすっかり初夏・・・今朝の気温は18℃だったし、日中は25℃以上。
今が冬の真っ只中で、北半球の1月後半の気候だとはとても思えない。


車を持っている限り・・・並列駐車の駐車場に止める限り、自分の運転技術とは全く関係無く付けられてしまう傷。。。
故意か不注意かは別にして、隣に駐車した車のドアの端が当たってできた側面のエクボを、気にする人は気にするし、気にしない人は全くお構いなし。
一つ二つ凹みが付いていると、隣の車も気を許すのかドンドン増えてドア中ゴルフボールのディンプルのようになっている車も。

以前は、その修理となると2cm四方程度の凹みでも、板金・塗装が必要になり直ぐに5~10万円の修理代がかかってしまった。
その理由には、既に塗装にヒビが入ってしまっていて表面が元に戻っても再塗装が必要だったり、裏から叩くと塗装が新たに剥がれてしまったり。。。
何より、ドアやトランクの内装を外して再装着して・・・と言うのは大きな労力のかかる作業で、人件費もかかるしそれだけ修理代にも反映される。

今の通勤用の車購入から1年2ヶ月・・・右ドアの後ろに唯一の凹みを半年前に空港駐車場で付けられていた。
当てた車の白い塗料はワックスで落として、それほど深くも無いし塗装も割れていないし、修理代を考えてそのままにして置いた。
でも、右側なので、毎朝毎晩乗る度に気になる所。

1ヶ月くらい前にディーラーから届いたダイレクトメールの中に、「Paintless Dent Removal Service to Showroom Condition」というのがあった。
塗装無しで凹みを除去してショウルームの状態に。という夢のような話・・・価格も$95から。
嘘かホントか現物を見せて見積もられた値段が$180(≒14,000円)。
これならお手頃・・・どこまでキレイに戻るものか試しても損は無い。

そのおかげで昨日は電車通勤になってしまったが、この仕上がりはお見事。
そこに凹みがあった事を知っていて、そこだけに目をやれば気が付くかも知れないが、それ以外は絶対に気が付かない程の完璧さ・・・それも数時間の作業時間で。

水槽に手を入れるマジックに近いほど不思議な修理作業だが、隙間から特殊な棒を使って裏から鉄板をマッサージするように少しずつ押し出すらしい。
自動車のエンジン性能、燃費性能等々の製造技術の向上は目を見張るものがあるし、コマーシャルにもなるので気が付く場面も多いが、こういった隠れた修理技術の向上も大きな「エコ」への貢献になると思う。

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