2010-03-09

スイスこんなとこ ⑦鉄道

国土の大きさから日本とほとんど変わらないスイスで、列車・バスの交通網は驚くべき発達をしている。
ある意味、どんな山奥にまでも公共交通機関で行く事ができるし、それぞれが全て連絡しあっている。

いわゆる国鉄のSBBだけでなく、地方路線を走る私鉄路線も通しでチケットを買えるし料金も決まっている。
乗客にすれば、誰が運行していようが目的地に着ければ言い訳で、JRと私鉄が分断されている日本とは大違い。
チューリッヒ・ジュネーブというような大きな空港の地下には長距離列車の発着する列車の駅があるし、成田駅から仙台や長野に直通列車が走っているようなもの。

料金的には、日本の鉄道料金よりも割高かも知れないが、観光客も安く利用できるように各種の割引券が発行されている。
例えば、1ヶ月・1年・2年・3年有効の半額カード・・・これを持っていれば、いつでもどこでも半額の子供運賃で乗れる。
日数限定の乗り放題チケット・・・最初に乗った日から連続した日数乗り放題もあるし、連続ではなく合計日数乗り放題もある。このチケットの凄いところは、このチケットを持った大人と一緒に利用する子供は無料。家族旅行する時は、親だけ乗り放題切符を買えば子供は無料。このチケットは、スイス中のほとんどの列車・バス・船に利用でき、山岳地域のロープウェイやケーブルカーには割引が適用される。

以前にもチラッと書いたように、駅に改札口は無く車内検札のみ。
バスと違って、車掌が交代する度に検札がある・・・チューリッヒからジュネーブの3時間の間には2回。
すごい事に、車掌は日本の新幹線のようにメモする訳でもなく検札した乗客を覚えていて、同じ車掌に2回検札される事は無い。

改札口が無く、どこまでが道路でどこからがプラットフォームか分からないのが現実。
その上、日本に比べてプラットフォームの高さが極端に低い・・・地方に行けば行くほど低い。
一昨日のモンボボンやグルニェール駅の写真を見てもらえば分かるように、踏切と同じで線路の高さしか無い。
日本のように、車両の床とプラットフォームの高さが一緒ではなく、列車のドアが開くと下に2~3段のステップが付いている。
少し高い駅では、一番下のステップとプラットフォームの高さが同じ・・・さもなければ、地面までそこからもう1段下がる。
事故急増で、転落防止ドアを設置しようとしている駅とは、ちょっと趣が違う!・・・駅にお金をかけてない。。。

一つ不思議な事は、スイスでは車は右側通行・・・なのに列車は左側通行。

過去の「スイスこんなとこ」








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