2009-08-18

どれだけ高齢か

部分的に何度かネタ披露をしていた話題をここでまとめて・・・
日本のお盆休みのピークも終って、9月の連休の予約も入っているだろうし、こんな数字を公表してもビジネスに直接の影響は少ないだろうと思うので・・・それに、ほんの数十人の人の目に触れるだけ。

以前から、「日系航空会社の機体は古い」と言っているが実際はどんなものなのか。
ここに来て、大手2社の赤字拡大・追加減便が話題になっているが、減便すれば当然運用機体数は減る。
そうすれば、維持・運用コストの高い古い機体を処分できる。

もちろん、国際線の場合、同じ機体を同じ燃料で飛ばしてる訳だから、価格競争は乗務員の給与の差が一番大きいハズ。
今までは、日本人が乗務していて日本語が通じて日本食が提供されて・・・というメリットの為に高い運賃を払っていた日本人旅行者も、旅慣れてくればそんな日本人、日本語、日本食よりも値段に目が向いて来るのも当然。
最近の日本線にはどの航空会社も必ず日本人を乗務させて日本食のメニューも有るし。



さて、本題の各社の機材の数と平均機齢は・・・

日本航空(JL)
世界最大のB747(ジャンボ機)保有数を誇った日本の翼は、今やその大量の高齢ジャンボが足かせに。
国内線での全日空との競合の為に吸収した日本エアシステム(JAS)からのA300やMD-80/90が残り、一部はJASの前身の東亜国内航空時代から引き継がれている機材も。
いつまで続くジャンボ時代??

全日本空輸(NH)
JALに比べれば、長距離国際路線も少なく、徐々にB777の導入をしていたので、大型機の保有数は少ないが、80年代前半からのB767が大量に残っている。
ボーイング社の新機種B787の開発の遅れが高齢機の存続につながっている。


シンガポール航空(SQ)
機体は10年で交換する企業理念の下で、常に新しい機体・座席を導入。
A380の納期遅れでB747の処分が遅れていたが、B777・A330・A380の導入が進みSQのジャンボが姿を消す日も近いのでは。

エミレーツ航空(EK)
アラブの富豪の国は、シンガポール航空の上を行く若さ。
大手の中では一番若いピチピチ機体を揃えているのでは。


カンタス航空(QF)
ご存知、赤い尾翼にカンガルー、オーストラリアの魂・・・Spirit Of Australia。
去年からA380も就航したが、運行トラブルが頻発・・・JAL・ANAと同様に、80年代後半からの国際線の主流に使われたB747・B767が残ってしまっている。


ジェットスター航空(JQ)
低運賃を売り物にするカンタスの子会社。
発足間もないこともあり、カンタスのお下がりを譲り受ける事もなく、新しい機材が運用されている。
機齢とサービスは別物!!

大韓航空(KE)
一応、日本のお隣り韓国の様子も。
機材の数だけで比べればJALの半分強・・・しかし、JALと同じ数のB747を保有し、今後はどの機種に移行しようとしてるのか?!
あまり普段から観察していないので、この先の事は不明。

3 件のコメント:

  1. 何度も失礼します。

    へえええ、機体年齢表!

    ありがとうございます!

    勉強になりすぎます。

    やっぱり気になりますもの!!!

    またいろいろ教えてください!

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  2. 今度こそ本当かどうか・・・
    B787の初飛行を今年中にするとボーイングが発表して、ANAへの1番機は来年中に納入できるのか?!

    既に、ANAは55機発注していても、月産10機が整うのは2013年らしいから、あと5年くらいは現在の機体達かな?!

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  3. 2013年ですか。

    でも、10機整えば嬉しいですね。
    高すぎて私には乗れなそうですが。
    空の安全は安心できるようにしてほしいですー。

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