2009-08-09

寝静まってくれた時に

オーストラリア東部時間、2009年8月9日(日) 午前3時30分・・・こんな時間を狙って活動する業界!!


先月に続き、先週もJALの予約システムに障害が発生して航空機の運行に大きな障害を与えたように、今やコンピュータのサポート無しでは人間の生活が成り立たなくなっている。

情報漏洩・ATM障害・ネットワーク障害・サイバーテロ・・・等々の事件・事故は、一般の人々に内容が分からないような言い方をしているが、全てコンピュータ関連の事故で、その事故のほとんど全てが人間の設定ミスや操作ミスによるもの。
「コンピュータの故障で・・・」という言い訳は、実は人間によって故障させられた物・・・基本的に、コンピュータは人間の作った指令のプログラム通りにしか動かない。
まして、銀行・航空会社を始めとして、情報系の基幹システムには、二重三重のバックアップシステム・ネットワークが構築されている・・・ハズ。
なのに、こういう事故から分かるように、イザという時に機能しないのが現実・・・悲しいかな。。。


そんな中で、現在運営を担当しているシドニーの2ヶ所のデータセンターは、お互いにバックアップしながら、アジア・オセアニア・アフリカの110ヶ国以上の国々の製造から受注・出荷・請求、電子メールまでの全会社業務処理をしている。
このデータセンターの障害は、平均すると1時間で約2億円相当の売上げに影響を及ぼしてしまう。

ニュージーランドから西アフリカまでの広いタイムゾーンと、中東諸国のような日~木勤務の国などさまざまな条件を考慮するとテストをする日・時間は非常に限られるが、この週末は、2つあるデータセンターのうちの1つがダウンしても正しく業務が継続できるかのテストの週末。
アメリカ大陸以外のほぼ全世界が寝静まる土曜日の朝2時に出勤して片側を止める作業・・・1日片肺で稼動し、日曜日も朝2時から元に戻す作業。

いくつかの改善点は見つかったものの、無事に2日間の日程を終えて、設計・導入が正しいことを確認し、あと数時間で夜明けと共に残りの短い週末に突入・・・まずは朝寝からかな。。。

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