2009-11-10

携帯電話の国際標準化

前から何度か書いてるように、日本の携帯電話は全く「井の中の蛙」・・・(だった。が正しいのかも知れない。。。)

まず電波・・・デジタル化された90年代半ばに、DoCoMo(NTT)主導の独自路線を歩んで、他国から見たら日本と韓国だけが世界中で携帯電話のつながらない国になってしまった。
携帯電話は国内専用です・・・みたいな宣教を最初から受けてしまった日本人は、素直にそれを信じていたが、他国では国境を越えても唯一自国の自分の番号を持っていれば何処へ行ってもつながる。
だから、電話番号の登録は、「+国番号」で始めるのが基本。
ほぼ世界中の国々のインフラが「世界標準の3G対応」になって、この問題はほぼ解消に向っている。

端末・・・とにかく、日本のメーカーがそれぞれの通信会社向けに別々のモデルを製作しているが、これが日本の携帯電話市場のコストアップの現況。
まるで、アイドル歌手の歌のように、シーズン毎に新しい物を作らなければならず、そのデザイン・機能の開発費用と同一モデルの少ない生産台数がアダになっている。
まして、たった1億強の人口の日本に特化した製品を開発するよりも、70億人近い全世界相手の方が効率が良いに決まってる!

充電端子・・・今年の2月から、携帯電話端末メーカーが形状を統一することに協力していくと言っていたが、ITU(国際電気通信連合)も「マイクロUSB」を標準端子にする事に。
これで、日本の店頭から通信会社別製品が消える日が近いうちに来るかも。。。
この「MicroUSB」は携帯電話だけでなく、MP3プレーヤーや他のポータブル機器の標準的な充電端末にもなっているので、一家に一台あればOKの日が。


この国際標準化の流れで一番困ってるのは、日本の携帯電話端末メーカーでしょう。。。
日本の端末と回線のセット販売は、近いうちに海外と同じように無くなって、世界中どこで買った端末でもSIMを入れ替えるだけで使える日が来るハズ・・・日本語入力の問題は残るが。。。
実際に、DoCoMoモデルの端末が香港のネットで売られていたりする・・・もちろん、DoCoMoのネットワーク・ロックはかかっていない。

1度はDoCoMoから手を引いたSony Ericssonも、先週末に発表したAndroid搭載端末に、DoCoMoの周波数が入っているところをみると、また日本市場に「世界標準」を持って戻って来るのか?!
iPhoneと同様の世界標準モデル・・・日本では、Softbankでしか使えないと思われているiPhoneも、海外モデルにFomaのSIMを入れたらDoCoMoの日本の番号のままで世界中どこでも使えるんですよ!
これが本来の世界中DoCoMo(社名は「どこでも」から)、世界標準の規制の無い姿!!

平成22年を目処にSIMロック(キャリアロック)解除の法整備をすると言っていた総務省は、政権が変わっても同じ方針で居るんだろうか?!

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