2009-03-16

第3のマグロ

最近の日本には、「第3のマグロ」なる物があるらしい。
「第3」なんて言うのは、「京浜」、「セクター」、「ビール」くらいかと思っていたら、
マグロにまで「第3」があるらしい。

と言う事は、「第1」「第2」もあるハズで、
今まで食べていたマグロはなんだったんだ?!?

「第1のマグロ」とは、
もちろん、日本近海で獲られる天然物のマグロで、
1匹60~70kgのものが、約60~100万円するらしい。

「第2のマグロ」とは、
日本で一番ポピュラーな、いわゆる輸入物の冷凍マグロ。
地中海や南米産で、1匹約18万円。
ところが、黒マグロの資源枯渇の影響で、漁獲制限が毎年厳しくなり、
その上、欧米諸国の寿司人気と肉離れでマグロの消費が増え、
品薄になるは、価格は上がる一方。

そこで登場したのが、「第3のマグロ」。
要は、日本国内のイケスで育った養殖マグロ。
もちろん、冷凍されずに生で日本各地に供給される。
水温の高い沖縄が主な産地らしいが、徐々に北上して本州でも事業として始まってるらしい。

一応、海洋学を学んだ者として・・・
魚の養殖と言えば、淡水の金魚・鯉に始まって、
鮎・鰻・ハマチ・牡蠣 あたりが、毎日の食卓で当たり前の食材になっているが、
何でマグロの養殖ができなかったのか!?

まずは、あの巨体。
それに、回遊魚で泳ぎ続けないと生きて行けない。
だから、余程大きなイケスを用意しないと。。。
数十年前の知識だから、最新の技術とは違うと思うが、ハマチの養殖での難しさは給餌方法。
餌の度に水しぶきの上がる映像を見たことがあると思うけど、
あの食事中の大混雑で、ハマチが外傷を負ってしまう。
魚のウロコが剥がれると、そこから皮膚病になってしまうので、
大量の消毒液を投与して魚の病気を防ぐ。
養殖ハマチは、消毒液を飲んで育ったようなもんだ・・・と言われていた。
もちろん、数十年前の話なので、今は改善されていると思う。

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