2009-04-06

感謝できない社会

今日のSydneyは、朝方まで雨が残ってたけど、
午後からは秋らしい天気に・・・
でも、夏時間が終って、午後6時には真っ暗になってしまい、
毎年の事だけど、なんだか寂しい気分。


このタイトルを不思議に思われた方々も居るのでは・・・
先月日本に行って気が付いたことは、
日本人って何でどんな場面でも謝るんだろう?!?

コンビニのレジでもレストランでも、「すいません、お待たせしました」
英語だったら、「Thank You For Waiting」なんだよなぁ。。。
英語圏では、いつも相手に対する感謝の気持ち。
だけど、日本(日本語)では、相手の要望を満足できない自分を謝罪する。

スーパーやコンビニのレジで、キャッシャーは「ありがとうございました」
と言うけど、99.9%の顧客は無言で立ち去るよなぁ。
にもかかわらず、海外旅行に行ったほとんどの日本人は、
同じ場面で「Thank You」と言うのに。。。


歴史的な言語的な理由もあるんだろうけど、日本の「サービス」の要求が度を越してしまい、
顧客側の気を損なわない為には、まず謝ってしまう。と言うのが鉄則になってしまってるのでは。
例えば、電車は定時に走る。電気は停電無く供給される。電化製品は壊れない。等々。
国民の要求を満たす為に、企業はあらゆる手段でサービス向上してきた。
でも、その反面、顧客が強くなり、顧客側から
  電車を定時に走らす為に努力してくれてありがとう。
  毎日電気を供給してくれてありがとう。
  壊れた電化製品を修理してくれてありがとう。
と言うことは無くなった。
有るのは、その期待したサービスレベルに達しなかった時の怒りだけ。


ずっと以前から、日本と欧米の教育の違いとして、
「叱る教育」と「褒める教育」が言われてるけど、確かに欧米では
そんなに褒める事かと感じるほど子供を褒め倒す。。。
褒められて育つと、大人になっても他人を褒める事が当たり前になるんだろう。


先週、人事の研修があった。
そこで指摘されたことは、Rewardの欠落。
日本人として、欧米人相手に一番難しい部分。
できて当たり前。と思う事でも、できたら何かの見返りを与える。
日本だったら、一晩飲みに連れて行って・・・で終る事が、
公の場での謝辞や物品が必要となる。

サービスの行き届いた日本で暮す事は、何も考えずに生活できて幸せな反面、
他人を思いやる心がどんどん消えてしまってるのか!?
日本で車を運転してても、自分あるのみで、譲り合いなんて一切感じられないもんなぁ~。

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