このタイミングと噴射時間を逃すと金星に留まらずに宇宙の彼方まで飛んで行ってしまう。
と、ニュース記事を読んでいると何でもないけど、秒速2kmの減速というのは時速に換算すると7200km。
1分間に約700kmの減速なんて、人間の身体は耐えられるんだろうか?
もちろん無重量・真空の世界での出来事だから地球上や空中での状況とは違うはずだけど。。。
今年の日本の宇宙事業は、何重苦をも乗り越えた「はやぶさ」の偉業があり、もし「あかつき」も金星軌道に乗せられれば2010年を締めくくるに相応しいニュース。
金星を追いかけて5億km以上も飛んでしまった「あかつき」だけど、今の地球と金星の距離は6700万kmで、通信電波が届くのに片道3分35秒と気の遠くなる距離。
逆噴射も事前に送られた指令に基づいて自動で行われたらしいけど、それだけでももの凄い技術。
この通信のレスポンス時間を聞くと、一昔前にインターネットの接続が電話線経由のアナログ通信で、2400BPSから9600BPSに進化しても、すぐにモデム接続が切れてしまっていた時代を思い出す。
あの時代・・・つい10年前のことだったのに。。。
そんな通信状況下で、逆噴射と減速には成功したものの、その後の姿勢制御には苦労しているようで、プロジェクトチームの苦労はもうしばらく続くでしょうが、最終的な成功をお祈りしてます。
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