2010-12-06

政治資金監査制度

先週の日本のニュースで、また聞きなれない制度の結果が報道されて、よくよく見てみるといつも通りの底抜け制度。
事業仕分けと同類のパフォーマンス制度なのか?!

元をたどれば、2007年の政治資金規正法の改正で導入された制度で2010年1月に発効。
当時の閣僚たちのずさんな事務所費計上問題を是正する為に、国会議員に関係する政治団体を対象に。

ところが、蓋を開けて見れば色々な問題が。。。
まず、監査人は総務省の研修を受けた弁護士・公認会計士・税理士がなれるらしいが、これが過剰供給!
3200件しか監査対象の政治団体が無いのに3800人以上も監査人が居る。
中には、実の兄弟を監査人に仕立てたり、政治団体への寄付者に監査させたり、とても公正な監査とは思えない。

その上、監査自体が、入金は一切調べずに出金金額に見合う領収書があるかどうかのチェックだけ。
そんな作業だったら小学生でも出来そうなもの・・・できない理由は、正直な子供は領収書の紛失や貰い忘れを受容しないだろうから。。。

300万円のホテルのパーティ代の領収書を紛失するかぁ?!
民間企業だったら、出張旅費の領収書を紛失したら自腹になるか始末書もんだよ!!
コピー機リース代金の領収書を貰えることを知らなかったとか、監査人に監査代の領収書を貰わなかったとか・・・それでも監査は問題なく通ってしまったというホントに国民を舐めた結末。

後援者と行ったゴルフは政治資金?
数万円のイクラやウニが政治資金?
それが許させるんなら、民間企業の部下と行った飲み代も必要経費に計上できるんでは?!

わざわざ研修をするほどの事ではないと監査人達が言っているように、大した業務でも無いのに研修をして認定をして、挙句の果てに身内に監査させて全く意味の無い結果が出てくる・・・という、典型的な日本の形式的な制度。
税金使って上手くいかない事を指摘されたら、また法改正になるんだろうけど、最初から完璧な法案は作れないのか? 作る気が無いのか??
時間と金を使う方法は知ってても、国民の生活を豊かにする方法は全く分かってないのでは??


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