2009-02-10

Bush Fire その2

今日は朝からシトシト雨が降って、気温も17℃しかなく
日中の最高気温予想も24℃と、かなり過ごし易そうな感じ。
乾燥し切ってた芝生にも結構な湿り気が供給されて生き返ってくれるかな!?
でも、こんな天気が一番車が汚れる状態。。。

昨日は、火事の話がいつの間にか水の話になってしまって・・・
今日は、もう一度火事に戻って。。。

今回のVictoria州の火事は、何ヶ所かは放火の疑いが持たれてるけど、
一般的に、この時期のAustraliaは自然発火の頻発するところ。
だから、真夏に入る前の11~12月には、危なそうな所は人間の管理下で燃やしてしまってる。
道路には、「この先煙注意」の標識が出ていたり。

コアラのエサで有名なユーカリの木・・・「コアラのマーチ」は食べない!
Australiaの南の方は、ほとんどがこの大木で覆われている。
ユーカリ油が採れることからも分かるように、木には発火性の油分が含まれてるから、
40℃以上の乾燥した熱風が木々の枝を揺らすと、枝と枝が擦れ合って自力で発火してしまう。
ちょっと、日本のジットリ湿った夏の暑さでは起りえない事。

日本の常識から見ると、何でそんな林の中に多くの家々があるのか不思議に思えるけど、
市街地の家でも大木に囲まれて建っている。
日本の住宅地開発は、とりあえず、あらゆる木を切り倒して更地にしてから、
家を建てて、その後また植林。が普通だけど、
オーストラリアでは、家を建てるのに必要な場所以外は伐採禁止。自分の所有地でも勝手にできない。
5m以上の木を切る時は、地域の「自治会」Councilに許可を貰わなければいけない。
その許可も、地域住民の意見を聞いた上で行われる。
許可の中には、大木を1本切ってもいいけど、代わりに小さい木を2本植えること。等の条件付も。
そういう意味での将来に向けての自然保護は徹底してる。

Sydneyに転居して半年経った初めての夏は、今年のMelbourneのような気候で、
家から500mくらいの所まで火が来た事もあった。
その時に、不動産やのオバちゃんに言われた事は、
森林火災の家屋への延焼は、炎で移るんではなく、飛ばされて降ってくる火の粉で起るのがほとんど。
だから、火事がまだ遠いからと安心してると、風向きに依っては家に火が点いてしまう。
その火の粉が1番着火し易いのが、雨どいに貯まった枯葉。
予防法として教えてくれたのは、火災が近付いてきたら、雨どいの排水口を布か何かで塞いで、
屋根に水をかけて雨どいの中を水で満たしておく。そうすると、火の粉が枯葉に着火し難い。
なるほどなぁ、日本では親も学校もそんな事教えてくれなかったなぁ。

今日は、Victoriaでも気温が20℃くらいに下がってるらしいから、延焼は止まるかも知れないけど、
既に焼け出された人々への援助が必要。

うちの会社も、今日10万ドルと食料品を寄付してたし、2大SuperMarketの一つは、
今週金曜日の利益を全て寄付すると早々と発表。
個人からの寄付も、銀行や赤十字で受付中。
オーストラリアでは、全ての寄付は非課税扱いになるし、わざわざ出向かなくても
InternetからCreditCardで支払えるから、かなり払い易い。

地震の国がいいか、火災の国がいいか・・・
どっちも無いに越したことはないし、天災は恐いネ。
最近は、天才もいろんなことしてくれて恐いけど。

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