2010-02-23

シンガポール-チューリッヒ

機材は同じくB777シリーズでも、B772ERからB773ERに変わって。
この機体は、知る人ぞ知る・・・B747ジャンボよりもA380よりも長い!
主翼の幅もA380には負けるもののB747よりも広い。
6輪の主脚や双発のエンジンも世界最強力で前面の吸気口はB737の胴体に匹敵するとか。

もちろん、ER(Extended Range)で長距離用の機体はファーストクラスを搭載・・・しかし、A380式の個室ではない。
ビジネスクラスは、長い機体の主翼中央にまで及ぶ1-2-1配列・・・これは、全席通路側で半分が窓側。
A380の登場で注目されたシートは、実はこの機体で2007年初めに最初に採用されたもの・・・縁あって、2007年2月の導入直後にZRH-SINで初経験。
スペースベッドが前席の下に入るのと違って、シートの幅が広くなった分だけ前席の横に足を伸ばすような感じ・・・単純にシートを倒して行ってフラットになるんではなく、ベッドにするには立ち上がって背もたれを前に倒す。
そうすると、前の足置きと繋がって畳1畳くらいの平面が出来上がる・・・この手間を考えると、あまり好きな構造では無いが、まっ平らで一晩寝れるのは有り難いこと!

A380と同じサイズで構造のシートの唯一の大きな違いは、シートベルトにエアバッグが付いている。
いつどんな状況で膨らむのか全く説明は無いが、エアバッグが装備されているシートベルトは、今まで経験した中ではこのシンガポールのB773ERだけ。

電源はもちろん、USBやビデオ入力が装備され、14インチのテレビで自分の世界に入る事ができる。
日本映画は6本、日本のCDアルバムは36枚・・・「美空ひばり」から「いきものがたり」まで。



あまり興味が無いので書いてなかった機内食・・・好きなアルコールさえ飲ませてもらえれば何を食べさせられてもこだわらない!
基本的に、日系の航空会社のトレイに作り付けではなく、シンガポール航空はサラダもメインも機内で盛り付け。
そして、この最新のシートではトレイも一切無く、全てレストランのようにテーブルクロスの上に直接食器を並べてくれる。
この形体のサービスは、バージン・アトランティックも同じ・・・バージンは、機内でワゴンを押す事は一切無く、飲み物も食べ物もギャレーから直接運んでくれる。
ついでに言えば、オーストリア航空はファーストクラスが無いが、ビジネスクラスでもスープがあり、調理専門のシェフが乗っている!

シンガポールを離陸後、マレー半島西側を北進・・・ランカウイ島の沖を通過して、タイ・ミャンマーの国境直前で西進。
亜熱帯地域上空はいつも入道雲に覆われているけど、今日は龍のような雲が。


大津波の被害をもたらした震源地のアンダマン海を横切ってインドに上陸。
デリーの南を通過中に気流が悪くて機長が自らアナウンスを入れてクルーを座らせるほど。
実は、スイス時間で朝10時から午後3時まで寝てしまったので、この揺れも半分夢の中。

キャビアの故郷カスピ海を横切って、普通は黒海上空を飛ぶのに、風の関係だと思うけど今日は黒海の北側の陸上を。
チューリッヒまであと2時間のウクライナ上空も気流悪いなぁ。。。
でも、今回はオーストリア国境のアルプスを越えなかったからそのあとはそれほど揺れず。

いつも思う事・・・今日の飛行時間は、12時間30分の予定に対して12時間33分。
乗用車が1年間で走るような1万km以上を半日以上かけて飛んで、何でたった3分の誤差で済むんだろう?!

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