2010-02-17

今年の賃上げ

今週に入って、日本でも各労働組合が春季労使交渉の要求書を会社に提出して今年の賃上げ交渉も中盤戦。今年は(も)雇用優先なのか、定期昇給確保なのか・・・ここに来てアメリカでもトヨタの大量リコールと製造・販売停止は、この賃上げ交渉の材料としても大きな位置を占めるんじゃないだろうか?
どちらにしても、政府が認めるデフレの中で、大きな賃上げは見込めないものの、それがまたデフレに拍車をかけてしまいそうで、誰が何処でこのスパイラルを止められるのか非常に不可解・・・政府も税金を撒くだけでデフレ阻止の為の施策は無いし。。。

厚生労働省が今日発表した毎月勤労統計調査によると、2009年の労働者1人当たりの月間現金給与総額は31万5294円で前年から3.8%減り3年連続の下落だったらしい。
残業を含めた年間実労働時間も前年比2.9%減って1733時間と過去最大の減少率・・・残業時間だけで見たら、15.2%も減っている。

本来、残業というのは特別な事情で就業時間内に終らない場合に行うべき物なのに、日本の場合は残業が日常化して残業代が給与・生活費の一部のような形態になってしまっているから困ったもんで!
例えば、住宅ローンの返済限度額も残業代を含めた年収を基準に計算されているし、変動して当たり前のボーナスで住宅ローンの半分を返済しようとしたり、よくよく考えてみると給与構造と経済制度が歪な連携をしてしまっているので、ここ数年のような経済状態に陥った時に簡単に対処できない

欧米人に比べて日本人は貯蓄が多いから、アメリカのサブプライムローンのような激しい事態にはすぐにはならないにしても、この状況が長引けば決して良い結果にはならないだろう。
それが新たな買い控えの理由にもなるし。


そんな日本の賃上げ交渉のなか、弊社内通達によると今年4月の我々の基本給昇給は平均で#.#%(誰がこのブログを見るか分からないので数字は秘密!)らしい。
もちろん、100%成果給なので人によって0%~##%程度の昇給の差が有り・・・ただし減給の可能性は無し。
各人の昇給額は、各部署の長が部署内で平均#.#%になるように決める・・・だからと言って、ゴマすりやお中元がある訳ではない!!
いわゆるオーストラリアのホワイトカラーには労働組合は無いし、会社と交渉して年俸を決める事も無い。
会社から言われる給与額を自分の価値だと思って受け止めるか、気に入らなければ他の待遇の良い会社を探すか。

一方で、簡単に辞められては会社も困るので、入念な市場調査をして各職種毎に他社との競争力がある額を提示するのが普通。
日本のように、さまざまな手当が有る訳でなく、基本給(年収)1本なので計算も簡単・・・年収÷12=毎月の支給額。
唯一有るのは車手当・・・いわゆる課長以上の管理職になると、通勤手当のように車手当がもらえるが役職手当は無し。
それに、会社業績に基くボーナスが年に一度有るか無いか・・・これは宝くじと同様なので日本のように「ボーナス返済」なんていう仕組は社会に無し!

#.#%の昇給という事は、日本での有るか無いかより非常に良いように思えても、インフレも4%近くあり中々厳しい物。
今年に入って、$7.50だったサンドイッチも$7.90に値上げ・・・これは5.3%上昇!
それでも、日本よりはヘルシーな経済状態であることは確かかな!?

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