2012-04-11

シャープの提携先

日本の大手電機会社が軒並みの赤字決算・・・
パナソニックは、最終赤字を4200億円から7800億円の赤字に下方修正。
ソニーは、4期連続の最終赤字で過去最大の5200億円の赤字。
シャープは、最終赤字を2900億円から3800億円に下方修正。

こんな、事業計画の失敗よりも、円高による国際競争力の低下によって韓国・台湾勢に対する世界中での敗北。
ちょっと振り返れば、テレビなんて日本製は10年以上故障知らずで修理も買換えも不要で評判だったのに。。。
最近では、携帯電話やPCが数年で買い換えられるように、テレビもデジタル化・HD化・3D化で数年で需要が変わって行き、安い製品で数年耐えてくれれば故障しなくても買い換えるという状況を、日本企業が読みきれなかったのが大きな敗因の一つでは。

名も知らぬブランドが、日本メーカーの半額で同サイズのテレビを売っていたら・・・日本人は日本企業製にこだわるかも知れないけれど、欧米諸国から見たらどれでも舶来品!
安い製品で、新しい技術に頻繁に買い換えた方が得策!

そんな状況下でシャープが台湾企業と提携・・・一説では、提携ではなく買収ではないかと言われているけれど、企業価値や企業業績から見たら買収の方が正しいかも知れない。
目の付け所が違うシャープが目を付けられてしまい、これから先は相手企業の思惑通りに利用されてしまうのでは?!

何故か、新しいシャープの企業スローガンは、目指してる未来が違う・・・何とも意味深な。。。
いったい、シャープは何を目指しているのやら。。。
何といっても、提携相手はiPhoneやiPadの製造をアップルから製造委託されている超上向きの会社。
それも、創業者会長の即決で国際的な製造委託を増やしている会社。

ちょうど、パナソニックの松下氏やホンダの本田氏が、一人で企業を大きくしていった状況に似ているけれど、大きな違いは国際社会を相手にしているかどうか。
シャープの提携先になった鴻海は、既に世界市場を視野にOEM活動をしている。

大手電機量販店のLaoxが中国企業に身売りして成功したように、日本の電機業界も、このシャープを皮切りに、ソニー・パナソニックも韓国・台湾傘下になるしか生き残る道は無いのか?!
だとしたら、非常に寂しい状況で、一番大きな要因は企業努力ではなく日本政府の無策による円高の放置とFTEの遅れ。
ここで騒いでも、大勢に影響を与えられないだろうけれど。。。


このブログへは、このURLからお入りください。
http://lovely-aki.blogspot.com/ncr
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
応援クリックでランキング・アップにご協力を!


ここから気軽にコメントをどうぞ!

2 件のコメント:

  1. 先進国ならどこも通る道。

    返信削除
  2. そうですね。
    アメリカの自動車業界も、ヨーロッパの電機業界も
    経験してきた試練。

    アップルが、iPad、iPhone、iPadで蘇ったように、今の日本企業に起死回生の製品開発能力が残っているのか疑問ですね!

    返信削除