2010-04-06

SIMロック

急に日本のマスコミでも取り上げられるようになった「SIMロック」。
そもそも日本では携帯電話は回線業者から買う物・・・という状況の下で、長い間携帯電話番号は端末に登録され回線業者のみが管理できる状況だった。

昨今、DoCoMoのFOMAを始めとする第三世代(3G)の携帯電話には、全てSIMと呼ばれるICチップが使われ、その中に電話番号を始めとする回線業者情報も含まれている。
にも関わらず、現行の日本の機種変更は同一業者内しかできないので、ユーザがSIMを目にする必要も無いし、お目にかかる事もほとんど無い。

ところが、海外では第二世代(GSM)の頃から、端末(電話機)の購入とSIMの購入は全く別の事象で、端末はスーパーマーケットでも買えるし、SIMは自分の好きな回線業者の価格プランを元に購入すれば良い。

世界標準の3Gの世界的な展開に伴って、日本の端末が世界中で使えるし、世界中の端末が日本で使えるようになってきた。
その上、iPhoneを始めとする世界標準の端末が使えるようになって人気を呼んでいる現状では、日本特有の「おサイフ携帯」などの機能は二の次になりつつある。

さて、回線業者に依存しない携帯電話が日本で購入できるようになれば、世界中で安く売られている端末を日本に持ち込んで日本のSIMを挿入するだけ。

ここで一番不利な立場に追いやられるのはAU・・・何と言っても、世界標準の電波を使ってないから、iPhoneは絶対に使えないし海外からの世界標準端末も使えない。
 
それに、P・N・F・M・SH等の名称で限られた日本の市場を分け合っていた日本の携帯電話製造会社。
日本に集中した為に、海外での知名度はゼロに等しいから、これから世界中で売って行くのは無理。
唯一の日本市場に、海外メーカーが入って来た時には携帯電話事業から撤退するしか無いのでは!?

年内に、このSIMロック解除が法的に設定されれば、今年の世界標準新規機種の販売と合わせて日本の携帯電話会社の動向もガラッと変わってしまうんでは・・・特に、数年前までダントツだったAUは辛いだろうなぁ。
でも、この法案成立まで、機種変更するのはお勧めできない事では。。。

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