2009-06-23

調査捕鯨の行方

昨日6月22日から5日間、北大西洋に浮かぶポルトガルのMadeira島で2009年のIWC(国際捕鯨委員会)年次総会が開かれている。
この総会が開かれるにあたって、国際社会の偏った目がほとんど日本に向いてる割に日本のニュースでは大きく取り上げられていない。
何か、北朝鮮のように報道規制しているのか??
逆に、イギリスBBCやオーストラリアの方が総会の決議に注目している。

元を辿れば、1946年の「科学的捕鯨」についてはIWCの許可無く捕鯨ができるという決議に基づいて、1987年から日本が年間300頭の「調査捕鯨」を世界で初めて始めた。
と言うのも、1986年にIWCが商業捕鯨を禁止したからだが、現在の代表的な捕鯨国は、日本・ノルウェー・アイスランド。
商業捕鯨禁止以来3万頭の鯨が世界的に捕られたという数字もある。

日本の「調査捕鯨」は年々拡大し、今では北と南の2プログラムで年間目標1400頭。
特に、南氷洋ではグリーンピースの捕鯨反対派の妨害行為がエスカレートして、目標頭数を達成できずにいる。

今週の総会の目玉は、日本とIWCがどこまで歩み寄って日本が「調査捕鯨」を断念するか。
「調査捕鯨」と言いながら、1000頭もの鯨の肉が市場に出回って売られているという事実がIWCは気に入らないらしい。
巷の噂では、日本が「調査捕鯨」を止める代わりに日本近海の捕鯨を容認すると言う案を双方が受け入れるかどうか。
でも、日本だけ許可したら、今は捕鯨をしていない国々もやりたいと言い出しかねない・・・日本だけ特別扱いするのか?!
という問題も残っている。

基本的に、オーストラリアは捕鯨反対国だが、日本人からみたらカンガルーの捕殺の方が残酷に思えるかも。
捕鯨に関して、英語のニュースでは、「Catch」ではなく「Kill」を使っているが、カンガルーの場合は正に「Kill」

さて、今年の総会で日本はどこまで譲歩するのか??
その前に、もっと国民の意見を聞いたら良いのに。。。

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