2009-06-10

空飛ぶベッド

国際線の旅客機に、ファーストクラスとエコノミークラスの2クラスの間のビジネスクラスが導入されて30年以上。
当初は、エコノミー正規料金を払った旅客用だったのに、いつの間にか世界は3クラスになってしまい、この15年はファーストに乗れないビジネス客向けにサービスが過剰に進化してしまって。。。

第一世代は、90年代はエコノミーの幅を広げ足置きを付けただけ。
しばらくの間は、リクライニングの角度と食事の質を競っていた第一世代。

21世紀になって、シンガポール航空が平らになるシートを導入・・・これが第二世代の始まり。
緩い傾斜が付いて、滑り台のようだけどシートが平らになったと言うだけで、寝返りは打てるし今までの椅子の延長とは雲泥の差。
仕組から言えば、シートに角度が付いてるから、前席の頭の下に足が入る形で、席間長を大きく変えずに「ベッド」を実現。
これを真似たカプセル型の滑り台ベットを各社導入・・・今や世界中の大手航空会社で導入済み。



第三世代もシンガポール航空が先手を打って、傾斜の無い水平のベッドをビジネスクラスに導入。
第二世代の頃に、ブリティッシュエアウェイズが水平ベッドを導入したけど、いかんせん高価だった・・・他社のビジネスクラスの倍近い価格設定で。
第二世代では縦にベッド重ねたシンガポール航空は、第三世代では水平に席を重ね、シートの幅が今までの倍近くなり、座るには非常に座り難いシートになった。
それに対抗すべく他社は、バージン、キャセイ、ニュージーランド等々が斜め配置のシートを導入。
ユナイテッドは前後両向きのシートを導入。

ファーストクラスの需要も減り、ビジネスとエコノミーの2クラス機も増える中、プレミアムエコノミーと呼ばれる、元々のビジネスクラスのようなクラスも登場。
今後も、各社とも収益率の高いビジネスクラスに力を入れるんだろうなぁ。。。

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