2009-06-20

破産後の自動車大国

先週から滞在した自動車王国アメリカでは、ビッグ3の2本柱のGM・クライスラーが破産したとはいえ、道路を走る車のほとんどはGM・クライスラーのブランド。
その合間をトヨタ・ホンダ・日産・三菱の日本勢が走り回る。
もちろん大きめ車種はアメリカ勢、小さめ車種は日本勢。
レンタカー大手のA社から5日間借りた車もGMブランドのポンティアック・・・その昔は、ポンティアック・ファイアーバードというアメ車の象徴のような大型スポーツカーも日本に輸入されていた。
今はスポーツカーだけでなくセダンも発売し、2.4Lエンジンのセダンが基本料金1日$35で借りれてしまう。
安く手に入るのはいいけど、燃費はカタログ値で高速道路14km/Lしか走らない・・・同サイズのエンジンの日本車なら10・15モードで12kmくらい走るのに。


燃費が理由ではなく自動車業界を支援するのが目的ではないかと思われる低燃費車購入補助金法案がアメリカで成立間近。
燃費が8km/L以下の車が対象で、買い替えで1.8km/L以上改善するなら$3,500、4.4km/L以上改善するなら$4,500の一時金がもらえる。
本音はアメリカ企業の救済目的でも、低燃費と聞くだけで日本車に購入者の目が向いてしまうんではないだろうか??
でも、これは7月から4ヶ月間だけの短期補助。


ちなみに、日本でも4月から始まった「エコカー減税」に加えて、昨日から「エコカー補助金」も。
「エコカー減税」は、ハイブリッド車の場合は購入時の重量税・取得税が免除、1年後の自動車税が半額になるので、購入後3年間の税金額が約半分になる。ハイブリッド車以外の乗用車でも、購入後3年間の税金が約2/3になる計算。

「エコカー補助金」は、13年以上経った車かどうかが最初の分かれ道だけど、オーストラリアでは20~30年経った車もかなり走っているが、日本に13年以上古い車がどれだけ走っているんだろう?
あったとしても、マニアのコレクションでほとんど手放さないんでは?
でも、そういう制度なんだから仕方無い・・・25万円もらえるか10万円になるかは、13年以上の車を買い替えるか超低燃費車を買うかの違い。
対象期間は、来年3月31日までになっていても、補助金予算が無くなった時点で終了なので、その気があるならサッサと行動しないと1台違いで泣きを見ることになってしまうかも・・・ご用心!!
昨年対比20%以上の販売減が続いている日本の自動車業界も、これで息を吹き返すことができるのか?!

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