2011-06-29

開けるのか開けないのか

もう14年以上前の1997年4月に干拓事業の為に、ギロチン式に閉ざされた有明海諫早湾・・・あの閉切り映像は今でも新鮮に蘇る。

沿岸4県の思惑の違いが事態をややこしくしているのは間違いないけれど、そもそも国は何を考えて実行したのか?!
曖昧な日本の政治体質を象徴するような事象・・・どこからそんな事を思うかといえば。。。

1)もし本来の目的が干拓事業だったら、一度閉め切って干拓地で農業が始まったら二度と海水なんて入れられる訳が無い。・・・干拓事業自体が、農地の為には塩分を除去しなければいけないのに。。。
2)干拓地を作る目的なのに2ヶ所の水門が設置されていた・・・と言う事は、いつか海水を入れる事を前提にしていた?? この2ヶ所の水門を設置するだけでも余分な費用がかかったハズなのに。
3)数百ページの調査報告書に記された開門費用は82億円から1077億円・・・わざわざ余分な費用をかけて、もし使うとすれば87億円もかかるような物を作っていたのか?
4)どんな調査をしたのか知らないけれど・・・いくら?と聞かれて82~1077の間なんていう答えは、いくら何でも幅が広過ぎるんでは?!


思い返せば、排水門が閉切られた2週間後に、当時民主党の党首だった菅現首相と鳩山前首相が諫早湾の干拓事業を視察し、「私たちが政権を取れば、事業は即刻中止する」と言い切っていた。
その言葉を実現する為の強攻策なのかも知れないけれど、10年以上に渡って新たな農地を作ってきた住民にとっては、いきなり海水を注入されるのも放射性物質を撒かれるのも似たようなもの。

もうちょっとスマートに政治を運べないんだろうか?!

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