2011-06-15

イタリアの国民投票

今週イタリアで行われた原子力発電に関する国民投票・・・投票率が50%を下回ると無効になる国民投票は、54.79%の投票率で有効。
投票結果も、95.04%が反対票で、新たな原発の建設はしないことに決定。

日本のニュースは、この結果が他国に影響を及ぼすか・・・に重きを置いているけれど、きっと日本国民のどんな反応を示すか知ろうとしているに違いない。

話は違うけれど、日本もオーストラリアのように国民に投票義務を与えたり、イタリアのように投票率で選挙の有効性を設定したら、もっと多くの国民の意見が取り入れられて日本の政治も少し変わるのでゎ?!


一歩下がってイタリアと日本の状況を比較してみると・・・
チェルノブイリの事故以来、イタリアに原子力発電所は無く、国の電力の80%近くは石油・石炭を使った火力発電所からの電力。
そして、約10%の電力は原子力発電大国のフランスや隣国スイスから買っている。
自国では原発は作らないが、他国の原発で作られた電気を買うなんてこと・・・ある意味では、自分の事しか考えていない自分勝手な判断である事も知ってもらわないと。。。


日本でも、原発反対の声があがりデモが起きたりしているけれど、日本の全ての原発を明日止めてしまったら明日から停電の日々になることも考慮しなければ。。。
確かに、福島の原発周辺の住民の皆さんの憤りは、想像し難い苦痛だと思うけれど、現代社会で電気の無い生活もまた大きな苦痛であることも思い出さないと。。。
現在の原発に頼っている発電量が、風力や太陽光の発電で賄える目処が付くまでは、過渡的に現行の状況を維持する手立てを考えるのが最も現実的なのでは?!


イタリアのような国境が地続きの国では隣国から電気や水を買うこともできる。
その点、島国日本は自国内で全てを賄うのが現実的な方法。
反面、もし日本が地続きで国境を接していて、今回の事故が起こっていたら、風向きによっては放射性物質が他国に飛び、国際的な補償の話も出てきたかもしれない・・その点、日本が島国で事故が太平洋側で起きた事は日本にとって非常にラッキーだったこと。。。

国際的には・・・日本のリスク管理をもっと真剣にしてもらいたかった。
前から何度も書いているように、今まで起きなかったことは、起こらないことを前提に考えられているから、何か起きると大惨事になってしまう。。
走行中の新幹線が脱線したことは無いけれど・・・起きた時の事を想定しているあるのか???

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