2010-11-05

ラッキーなカンタス

日本でも大きなニュースになっているカンタスのA380の事故・・・事故の様子は新聞・テレビで報道されてるでしょうから、いつものように、ちょっと違う側面から事故を検証。

2007年10月28日にシンガポール航空が定期便に導入して以来・・・3年経った今日現在、EK-13,SQ-11,QF-6、AF-4、LH-3という37機が定期便として飛行中。
前にも書いたように、このSQのA380シンガポール-シドニー第1便に乗っていた・・・以来、A380にはビジネスクラス2回、エコノミークラス4回。

さて、昨日事故を起こしたQF32のA380は、2008年9月19日にカンタスに引き渡されたカンタス保有6機の中で1番機(機番VH-OQA)。
A380としては14機目で、シンガポール・エミレーツに次いで3社目だった。

今回の事故の原因になったエンジンは、ロールスロイス社製で、シンガポール航空も同エンジンを使っているので11機全てのエンジンをチェックする為に、東京便は7時間遅れ、シドニー便はB777で代替という影響が出てしまった。


昨日の事故当時、6機のカンタスのA380の所在は、ロサンゼルス3機、ロンドン1機、シドニー1機、そしてシンガポール1機。
これだけ世界に散らばってしまっていて機体のやり繰りができず。
ロンドン便は、同じワンワールドのBAへの振り替えで対処できるらしいが、問題はロサンゼルス線で、振り替えできるようなお友達が居ない・・・どう対処するか、お手並み拝見の状態。

このカンタス1番機・・・2008年9月以来、831回、8,165時間の飛行をしてきたけれど、導入当初は何かの問題で運用できない日々が続いていた。
ひょっとしたら、その頃から機体に問題が有ったのかも!?

世界の大手航空会社の中で、設立以来死亡事故を起こしていないのはカンタスだけ。
ところが、ここ数年、綱渡りのような状況で、いつ死者が出てもおかしくない超ラッキー状況。
昨日の事故だけでなく、8月30日にはサンフランシスコ-シドニーのB744のロールスロイス社製エンジンが飛行中に爆発。
去年は、香港を離陸直後に酸素ボンベが爆発して、荷物室のドアが吹き飛んで胴体に大きな穴が開き。。。
これだけ大きな事故を繰り返してる会社も少ない!


オーストラリアの新聞に報道されている事故後の機長の客室へのアナウンス。
"I do apologise. I'm sure you are aware we have a technical issue with our No. 2 engine ... I'm sure you are aware we are not proceeding to Sydney at this stage ... The aircraft is flying safely at this stage ... Thank you for your patience."
「全く申し訳ありません。皆さん既にお気づきの事と思いますが、第2エンジンに技術的トラブルがあります。これもお気づきでしょうが、現時点でシドニーには向かえません。この機体は今のところ安全に飛行しています。みなさんのご辛抱に感謝します」


機長に何と言われようと、乗り合わせてしまって、エンジンの一部が落下して行くのを見てしまったら尋常な状態で座って居られないだろうなぁ~!?


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