2010-06-23

感覚英語:過去形と現在完了形

日本の中学英語で、現在形・過去形・未来形を習った後に出てくるのが「進行形」。
「進行形」は日本語的にも理解しやすく「Be+Ing」で落着できたはず。

その後の大敵は「完了形」・・・「現在完了」に始まって「過去完了」「未来完了」と、分からなくなり始めると全く分からない。

なぜ分からなくなったかというと、完了形なんていうものが日本語に無いし、現在既に完了しているんだから過去のことのハズなのに、学校では「過去は過去」「現在完了は現在完了」と両方の使い方の比較をしてくれなかったので、何が違うのかが分かり難い。

これは、過去・現在・未来の時間軸とそれぞれの英文形がどんな感覚で使うかを図解したもの。
全く感覚的な表現なので、英文法的に正しいのかどうかは不明。


さっきも言ったように、現時点から見れば「過去形」も「現在完了形」も過去に起こった事象の表現。
簡単に感覚的に言えば、「過去形」と「現在完了形」の使い方の違いは、「今」を意識しているかどうか。


今回も例文から感覚的な違いを。


1)古典的な蕎麦屋の出前の苦情で
He left. でも He has left. でも良いようなものの・・・
単純に、「出ました」というか「もう既に出ました」というニュアンスを加えるか。

2)ランチを食べたかどうか聞くとき
Did you have lunch? 文法的にはもちろん正解。でも、過去の全てのランチについて聞いているかのようにも受け取れる。
Have you had lunch? の方が、今の・今日のランチを食べたかどうかという、暗黙のニュアンスが含まれる。

3) レストランで食器を片付ける前に使われる定型分
Have you finished? もうお済ですか? という風に、片付けに来た今時点で片付けてもいいかどうか。
Did you finish? と同じ場面で過去形を使うと、極端に言えば、今の食事ではなく過去のどこかの食事が終わったか聞いているようにもとれる。
言い換えれば、現在行われている行為に対する質問だから「現在完了形」を使う。

4) 日本に着いたばかりの外国人に
Were you in Japan? と聞くと、「日本に居たことありますか?」と過去の経験を聞くことになるけど、
Have you been in Japan? だと、「日本は初めてですか?」と今までに日本に来た事があるかどうかのニュアンスが含まれる。


適切な例が見つかったら加筆しますが、
全く同じ「現在」より前にに起こった事象でも、単純に「過去」の事として表現するか、「現在」を意識して「現在」よりも前の事として表現するか。
同じ事象でも、肯定文・疑問文の場合は「既に」、否定文の場合は「未だ」を付けて、日本語として成り立つかどうかが一つの目安。


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(注)日本の学校の英語教育に準拠していない事も多々有り得るので、試験では学校で習った通りに回答してください。

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