2010-06-17

感覚英語:Some と Any

日本の中学英語で、単数形から複数形に進んだ時に、きっと多くの方々が分からなくなったであろう「Some」と「Any」の使い方。
こんな簡単な単語なのに、日本で教えてもらうと分からなくなってしまう!

There is a pen. 1本のペンがあります。
There are pens. 複数のペンがあります。
There are some pens. 何本かのペンがあります。
と、決して日常会話で使わないような文章で習ったのも分からなくなる原因の一つだと思う。

この「Some」という単語は、「いくつかの・・・」という意味で、いわゆる、それほど多くない複数を示す・・・と習った人が多いのでは。

その後、この「Some」は肯定文だけで、否定文・疑問文では「Any」を使う。
と頭ごなしに言われたハズ・・・少なくとも中学生の時はそういう風に受け取った!

There are some pens. を否定文にして、SomeをAnyに換えたら、
There are not any pens. だけど、これでは英語のテストの時は正解では無い。
There is not any pen. これが正解・・・のはず。

疑問文の場合も、
Are there any pens? では間違いで、
Is there any pen? が正解。

ここで、もう一度おさらい・・・
「Some」は、少数のことを表して複数形で使う。
否定文・疑問文では、「Some」ではなく「Any」を使う。
のはずだったのに、「Any」を使う否定文・疑問文では単数形になっている。
「Some」と「Any」の関係はいったい何なんだ?
という疑問に正しく答えてくれる先生が少ないから、どんどん英語が分からなくなる。。。

実は、状況によっては疑問文に「Some」を使うことも有り得る。
Are there some pens? 何本かペンありますか?
どんな状況かというと、店頭で在庫があるかどうか聞くような時。


では、「Some」と「Any」の関係はいったい何なのか?!
「Some」は「いくつかの・・・」と言う事で問題ないが、「Any」は「複数の中の一つ」を示す。
これも分かり難いので例題で感覚的に理解してください。

1) 前の例文から
There isn’t any pen. ペンは1本も(たりとも)ありません。
Is there any pen? どんなペンでもいいからありますか?
両文ともに、店頭での会話を想像すると、
いつもは複数の種類の在庫があるのに、そのどれもこれも全く在庫がありません。
どんな種類の何でもいいんですけど、ペンはありませんか?
これの答えとすると、
No, there is not any pen. か
Yes, there are some pens. になる。

2) 教室で先生が生徒達を前にして
Some of you passed the exam. 君たちの中の何人かは試験に通った。
Any of you didn’t pass the exam. とは言わず、
None of you passed the exam. 君たちの誰一人として試験に通らなかった。 

3) よく使われる
何かの説明の最後になって Any Question? Is there any question?
という聞き方は、たくさん有るうちのどれでもいいから。
という感じの聞き方。

4) 猫に鈴を付ける話をしているネズミ達は
Someone needs to do it. 誰かがそれをしなければいけない。
Anyone needs to do it 誰でもいいから、誰か一人はそれをしなければいけない。
という「Some」と「Any」の派生語でもニュアンスは同じ。


この他の「感覚英語」シリーズ








(注)日本の学校の英語教育に準拠していない事も多々有り得るので、試験では学校で習った通りに回答してください。

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