2009-05-14

世界最速CPU

秋が深まっているというか・・・Sydneyの内陸部4℃まで気温が下がったらしい。
この晴上がった空の下で放射冷却が起ったようで。。。
それでも日中は20℃以上になって、外に出ても暖かく感じる。


この表題だけ見ても何のことだか理解出来ない人々多いと思うが、
職業柄かすぐに目に留まってしまう。

まず、CPUとは、Central Processing Unit。
Computerの脳ミソ部分で、PCからServerまで、
処理能力の大部分は、このCPUに依存している。
もちろん、総合的にはMemoryやDiskも要素になるけど。

昨日、富士通が試作品を公開し、
10年ぶりに日本企業が首位を奪還。
そのSpeedたるや、1秒間に1,280億回の計算能力。
但し、人間界とComputer界では計算の定義が違う。

人間は、九九81を1回と数えるが、
Computerの計算回数は、単純に1+1が何回できるか。
それは、人間が10進法で生活してるのに対して、
Computerは2進法・・・
10進法の8を表現するにも、1000と4桁必要になるし、
必然的に計算数は増えてくる。

我々の通常の生活の中では、この世界最速を使っても、
100円Shopの電卓を使っても、9999x9999の結果は1秒に出るから
差を感じる事はできないが、いわゆる天文学的な数字を使った計算になると真価を発揮する。
Computerを製品化する時には、このCPUを複数個搭載するはずなので、
Systemとしての能力はこのCPUの何倍にもなる。


水泳や陸上競技の世界最速記録が1/100秒を争う世界なのに、
この新CPUは、現行の最速CPUの2.5倍早い。
何故それほど極端に倍々に進化してしまうかというと、
片面を両面にしたり、回路の幅を半分にして合計で倍にしたり、
物理的な技術の進化がComputerの能力を大きく向上させてしまう。

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