2011-04-08

目先だけの対応

東日本大震災から4週間経って、また本震ともいえる余震が来て、東北地方が広域停電になり、被災地の方々に更なる被害が及ばないことを願ってます。


その4週間前の地震直後の一報で聞いたのは、原子力発電所は設計通りに全て自動停止した・・・だったのに。。。
一夜明けてみると、発電所に電気がない、原子炉が冷却できない、爆発するかも知れない、爆発したけど原子炉は無事、冷却しないと原子炉が危ない、ヘリで海水を投下して冷却、放射線が強過ぎてヘリからの投水は無理、消防車で放水、警視庁の放水車で放水、コンクリート投入車で放水・・・挙句の果てに、汚染水で作業員被爆、高濃度汚染水の漏水、野菜・牛乳の放射線汚染・低濃度汚染水の海洋投棄、魚の放射線汚染。。。


事故が起きた時点で、どうやって安定状態にするのかが決まっていれば、こう毎日毎日新しい事態に直面すようような事は無かったはず。
とにかく、トップニュースにもなったように、最初の数日間は何も考えずに政府が率先して毎日何千トンという海水を放水するように指示・・・今から考えれば、後先のことを考えずに破れかぶれで遂行した策が、何万トンという高濃度汚染水を生み、次の処理の行く手を阻んでいる。
原子炉格納容器だけでなく、使用済み核燃料プールという蓋の無い浴槽に容量以上の水と注げば溢れ出るのは当たり前!


その自分で撒いた5万トンにもなる汚染水が事態の収束の足かせになってしまい。。。
後手後手で、今度は原子炉処理ではなく水処理が大問題。
低濃度汚染水1万トン捨てても、高濃度汚染水が既に5万トン貯まってるし、毎日数百トンずつ冷却水が排出され、何ヶ月続くか先が見えない中で直ぐに行き詰るのは見え見え。。。


最近の日本は、政治に始まって、Whatは有るけどHowが無い。
多くの政治家が、日本の再生が一番というけれど、どうやって・・・が全く無い。
今回の災害処理でも、どうやったら良いのか答えの無いまま、マスコミ向けなのか国民向けなのか行動に移してしまって事態が悪い方に向く。。。


かと思えば、分かりそうで良く分からない「自主避難地域」・・・同じ自主でもプロ野球の「自主トレ」とは違いそう。
まずは、危険なのか安全なのか??
自主避難だから、国は避難費用を払いません・・・と言いたいのか。。。
避難しなくても良いけど・・・何かあっても国は避難するように言ったでしょって言いたいのか。
「屋内退避」って、生身の人間が外出できないとなったら自宅軟禁状態。


この曖昧な処理と曖昧な指示報道・・・国民の安全の為に何とかならないものだろうか?!

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