2011-04-03

穴開きで緊急着陸

現地時間の先週金曜日の午後・・・アメリカ西部の3万6千フィート上空を飛行中の旅客機の機体上部に穴が開き、機内の気圧が下がって1万1千フィートまで急降下させた後に無事に緊急着陸。
幸い、キャビンクルー1人が軽傷を負っただけ。

今回の事故を起こしたWN812便 B737-300(N632SW)は、1996年6月3日に初飛行をし10日後の6月13日にサウスウェスト航空に引き渡された機齢15年弱の極普通の機体。
30年間飛び続けたJALのB747の半分の機齢でも、離着陸回数で言えば同じかそれ以上かも。。。
それが、金属疲労を促進させる主な要因。


実は、サウスウェスト航空は2年近く前の2009年7月13日に似たような機体穴あき事故を起こし、6万近い便を整備不十分で飛行させたとして750万ドルの罰金を科せられた事がある。
この時の事故便WN2294も、今回と同型のB737-300(N387SW)で1994年6月16日初飛行の当時15歳機で現在も現役飛行中。

日本ではサウスウェスト航空の事を安売り航空会社として報道されているけれど、実は際立った安売り会社ではなく、アメリカ西海岸では普通の価格設定をした地域航空会社。
例えば、ロサンゼルス-フェニックス間の片道最低運賃は、サウスウェストも大手USエアウェイズも133ドル。


飛行中の機体に穴が開いた事故例で思い出されるのが、1988年4月28日にハワイ島のヒロからオアフ島のホノルルに向かっていたアロハ航空AQ243便のB737-200(N73711)。
1969年3月28日初飛行の機体は、20年近く飛び続けたこの日、7千メートル上空を飛行中に機体前部の天井が吹き飛び、CA一人が機外に吸い出されて死亡。
カンタスの荷物室が吹き飛んだのと違い、客室剥き出しのまま無事にマウイ島に緊急着陸した画像を今も思い出す。
この状態で飛行を続けられた機体は素晴らしい!!


けれど、旅客機にサンルーフは要らない!
密室のまま離陸から着陸まで過ごせるように、機体の上も下もヒビ割れチェックをしっかりしてください。。。

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