2010-08-03

高価な落し物

紀伊半島沖で海底掘削作業をしていた船が、退避行動中に860mの長さの掘削鋼菅を2000mの海底に落としてしまったらしい。
まぁ、ドジな話でそんなに長いパイプを船から下ろしたまま走ったら、どれだけ海水の抵抗がかかるか素人でも分かるようなものなのに、船底近くから折れて沈んでしまったらしい。

これがまた、直径50cmのパイプとその中を通るドリルパイプ・・・金額にすると1億3千万円分が「沈」して海の藻屑となってしまったらしい。


海洋大国日本には、2002年11月に退役した「しんかい2000」に始まって、「しんかい6500」という6500メートル級の深海調査船や「かいこう」という1万メートル級の無人深海探査機もあり、深海探索の実績があるから、技術的にはパイプの引き上げくらいできるんだろうけど・・・大金をかけて引き上げても再利用できるかどうか分からないし。。。

ちなみに、覚えている人は少ないかも知れないけど、1999年11月に種子島から打ち上げられたH-Ⅱロケット8号機が、打ち上げ失敗して小笠原の父島沖に落下。
落下シミュレーションの結果、落下予想範囲は幅3.3km・長さ26kmの海域に・・・この広さの中でエンジン本体を含む機体の回収に成功!
深海探査技術の高さを証明。。。
反面、2003年5月に四国の室戸岬沖の5000mの海底に「かいこう」の子機を落としてしまって、これは引き上げ不能。。。

日本の近海には、技術的に高価な物が一杯沈んでいるのかも。。。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
応援クリックでランキング・アップにご協力を!


 

0 件のコメント:

コメントを投稿