2013-06-30

日本製の救助飛行艇

ブラインドセーラーの岩本さんとニュースキャスターの辛坊さんが、いわき市小名浜港からカリフォルニア州サンディエゴまでの航海中に 金華山沖約1,200km地点で浸水して船体放棄し救命ボートで救助要請。
セーラーとして一番辛い状況・状態になってしまった。

そこでビックリしたのは救助の早さ・・・普通の海難救助なら、偵察機を飛ばして遭難者を発見し、救助は海上保安庁の巡視船で。
1,200km先となると、巡視船がどんなに急いでも30時間近く掛かってしまうのに、今回は事故発生から約半日で異例の救助完了。
よくよく聞いてみれば、出動したのは海上保安庁ではなく海上自衛隊の海難飛行艇US-2・・・名前にUSと付いていても、100%日本製の高性能機!

遭難現場が、波高3~4m、風速16~18mという状況でも無事に着水・救助・離水して。。。
このUS-2の凄さは、たった280mで離水でき、310mで着水できる。
約1,600km先で2時間の救助活動をして無給油で帰還できる航続距離。

航空機の操縦免許を持つ友人に聞いても、通常の着陸は主脚が先に着けば、タイヤが抵抗なく転がってくれるので、機体の角度が多少上下にぶれても安全に着陸できる。
ところが、着水の場合は、平水面でも水面は抵抗にしかならず、いかに滑らかに水面を滑らせる角度で着水させるかが重要・・・一歩間違えれば、簡単に前のめりに水に突っ込んでしまう。
その上、今回のように3~4mの波があったら、上手く波頭に機体を乗せないと水中に突っ込んでしまう。

それを考えると、機体設計の素晴らしさと操縦技術の素晴らしさは絶品!
さもないと、こんな救助劇は成功しない。。。


ところで、その1週間後に同じ海域で発生した自動車運搬船と漁船の衝突事故で、漁船の船長が行方不明になったままだけれど・・・この飛行艇が飛ばなかった理由は?!
漂流者の確認ができないと出動できないのかな??


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