2013-10-13

在留届システム

外国に住所または居所を定めて3ヶ月以上滞在する予定の日本人の方は、旅券法16条の定めにより、その地を管轄する在外公館(大使館または総領事館)に「在留届」を提出することが義務づけられています・・・という在留届。

テロや自然災害時に在留法人の安否を確認するには必要不可欠な物。
その他には、在外選挙や領事館でのパスポート更新には在留届が必須の条件。

その届出も、10年前は領事館に申請書を取りに行って、後で領事館にFAX・・・というのが標準だったのに、今やORRnetという外務省傘下のオンライン在留届システムがあって至って便利に。。。
だけど、このORRnet・・・誰がデザインして作ったか知らないけれど、デザインがずさんでセキュリティーは皆無!
税金を使ってこんな物を作るなんて。。。

その酷さとは・・・
一度登録すれば、ほとんど変更する事も無く、今回の引越しで5年ぶりに住所変更をしようとしたけれど、IDもパスワードも思い出せる訳が無く。。。
そもそも、オンラインで登録したかどうかが思い出せない。
「このサイトで在留届を提出したかどうか分からない方」というメニューがあって、名前とパスポートの情報を入力すると、登録されている事が判明!
「パスワードを忘れた方」というメニューを選ぶと、「パスワードを再登録」してください・・・と。

個人情報を入力すると、登録したメールアドレスに再設定用のURLが送られてきて、再設定用の画面に。。。
ここまでは、通常の再設定ステップでまぁまぁなのに・・・ここから先のプロセスがメチャクチャ!

新規のパスワードと同時に、秘密の質問の答えを入力しなければいけない。
普通は、質問があって答えを入力するのに、質問が分からずに答えを入れろと言われても無理!
そもそもパスワードが分からないのに、質問と答えを覚えている訳が無い!

数回間違えると、アカウントがロックされ、再設定の要求からやり直し!
困った時は、ここへ問い合わせてください・・・とメールアドレスが載っているので、経緯を書いて送ったら。。。
なんと、「あなたのパスワードは******です」と、現行のパスワードがメールで送られて来た!!
普通は、パスワードは暗号化されて保存され、誰も見れないハズなのに、この返信してきた人はパスワードが見れた。
何人の人々が見れるのか知れないけれど、なりすましで個人情報が簡単に見れると言うこと。

パスワードを変更する為のメニューも無いし・・・あったところで、パスワードが見れるんだったら変更しても意味無いし。。。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
用紙を取りに行ってFAXして・・・よりは便利になったけれど、このORRnetを使って入力する個人情報は特定多数の人々に見られているという前提で利用した方が良いですよ!


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