2011-05-07

裏付けの無い話

NHKのニュース7の途中で割込み報道された昨日の菅首相の記者会見。

それらしいことは言ってたようだけれど、よくよく聞いてみると大したことは言ってないし、相変わらず「私の見通し」の域を逸脱していない表現だけ。。。


なんか、会見の後で最初に指名されたNHKの記者の2つの質問のようになってしまうけれど。。。

「これから30年以内にマグニチュード8程度の想定の東海地震が発生する可能性は87%と、極めて切迫をしております。」
何で今さら?! 30年以上前に静岡に住んで居た頃から、東海大地震の事は考慮され、毎年9月2日には震災災害訓練が行われ、浜岡原発もその地震を考慮されて建設されたはずなのに。。。
昨日今日になって突然変わった可能性ではなく。。。

唯一考えられるのは、浜岡で放射能事故が起きた時に、東名高速と東海道新幹線が遮断されてしまった時の日本経済に及ぼす影響は、東北新幹線の比ではないし、他の原発地域の比では無い事は確か。
記者会見ではハッキリ言わなかったけれど、その裏に秘める理由は見え見え。。。


「中部電力管内の電力需給バランスが、大きな支障が生じないように、政府としても最大限の対策を講じてまいります。電力不足のリスクは、この地域の住民のみなさまをはじめとする全国民のみなさまがより一層、省電力、省エネルギー、この工夫をしていただけることで必ず乗り越えていけると私は確信をいたしております。」
電力不足に政府として、どんな最大限の対策をしてくれるのか・・・質問に対しての答えは、中部電力管内の皆さんの節電協力。

結局、自分が何かの秘策を持っている訳ではなく、国民の皆さんの努力に頼るのみ。。。


中部電力は、この首相要請に対して今日の役員会で結論を出せずに持ち越し。
そりゃぁ、この記者会見を使って国民に発表した事で、首相は全て終わったと思ってるかもしれないけれど・・・これで事故・震災が起きても、私は事前に停止するように勧告しました。。。
で、終わってしまうんだろうなぁ~


でも、企業側に立ってみれば、どうやってユーザーにサービスを提供し続けるのかが最初の課題。
こんな首相の一方的な発言を聞いていったら・・・
「飛行機は墜落するかもしれないから飛ばすな。」
「ガスは爆発するかもしれないから供給するな。」
「酒は記憶が無くなるかもしれないから飲むな。」
に似たようなもの。。。


ユッケの食中毒死で、厚労大臣のコメントにも日本のリスク管理の根本を象徴する発言が。
生肉の衛生基準に従わなくても行政処分や刑事罰が無い理由が「生の食肉が原因で死者が出るような、重大な食中毒が起きなかったため」
「今回の事件は、衛生基準に強制力がある対応をしていれば起きていなかったのではないかと思う。これまでの対応への反省も含めて、今回、調査を徹底的に行って、罰則を設けることも検討していきたい」

罰則が無いと規則を守らないという国民性も悲しいけれど、大事故にならないと規則も作らないという行政の言い訳も悲しいもの。。。

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