2013-09-27

残業禁止令の裏側

大手商社の伊藤忠商事が、10月から残業禁止令・・・と言うから、よくよく読んでみると中身の何も無い、何の為のものなのか分からないもの。

まず、夕方5時15分の就業時間終了から夜8時までは残業可・・・ここまでで既に約3時間の残業で、8時間の就業時間の37%増し。
夜8時から10時は、事前許可制で残業可能・・・残業禁止令は夜10時以降に限ったもので、就業時間が終わって約5時間経ってからの禁止。

その上、この残業禁止令に労働時間を短縮しようとする意図は全く無く、夜ではなく朝5時からの仕事を奨励し、ご丁寧に早朝勤務に割増金まで支払われるようになる。
朝5時に仕事を始め、午後5時までの12時間は就業時間。
その上、夜8時まで許可を得ずに仕事をしても良いなら1日15時間!

残業禁止令なんて、新聞の見出しではカッコ良くみえるかも知れないけれど・・・実態は労働時間を延ばす為の施策?!
どれだけ残業が恒常化しているのか分からないけれど、まずは人手を増やして残業しなくてもいい・休暇の取得できる労働環境を作るのが、社員を思いやる会社の取るべき道なのでは?!


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