2014-01-26

食の安全管理

直接口に入れて、健康や命に関わる物だから、食品の安全管理は製造過程だけでなく輸送中も販売中も食されるまで続くもの。
その最初の段階で、故意に農薬や殺虫剤を混入させられた事件は、製造業者の安全管理が問われる問題。
食品製造は、意図が有る無しにかかわらず、全ての事態を想定して製造過程を組み立てて管理しないと。

製造・販売だけでなく、広島の給食のように、調理過程の安全管理・衛生管理も「食」に関する重要な項目。
食材偽装は別にしても、食中毒だけはしっかりと避けてもらわないと、外食も内食も安心して食べられない!

2007年の冷凍餃子事件は、製造国が中国だったので、「中国製だから・・・」「日本製の方が安全・・・」なんていう変な神話を作ってしまっただけ。
去年末の殺虫剤入り冷凍食品は、中国製餃子と同じように従業員が起こした事件・・・性善説が基本の日本方式では防げないのか?!

時代を遡れば、2000年に日本の乳製品最大手が製造した牛乳での食中毒。
製造機器の洗浄不足だという仮説も有ったけれど、結局工場の停電で原料の脱脂粉乳が低温保存されていなかったのに製造に使われて起こってしまった事件。
製品の安全を無視した製造方法で、結局牛乳ビジネスを失ってしまった。

実は、今回の殺虫剤入り冷凍食品を製造してしまった工場は、牛乳事件で起こした会社から株式取得で子会社化したもの。
子会社だから安全管理レベルが違うという言い訳は、食品業界では通じず、これから先の親会社の信頼回復にはどれだけの時間がかかるのか?!

社員・従業員の事を考えたら、会社の存続は望まれるだろうけれど、2度と同様の事件・事故は起きないという改善策をどうやって消費者に理解して貰うんだろう!?

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
応援クリックでランキング・アップにご協力を!