2017-01-25

残業時間の上限案

大手広告代理店の長時間労働が取り上げられて、各社への見せしめの様な対応が続いている中で、厚労省の有識者会議が残業の上限規制を議論しているらしいけれど。。。
聞いていて歯痒くなるような曖昧な話しか出ていない感じが。

厚生労働省と言うくらいなんだから、労働者の健康を優先的に考えて良いはずなのに・・・
「企業の競争力強化や生産性向上との両立を図る必要がある」
「長時間労働が避けられない業種・職種への一定の配慮を求める」
要は、企業のコスト削減や競争力を配慮して労働時間の上限を決めるような雰囲気に。

長時間労働の是正が「仕事と家庭の両立や働く人の健康確保に重要」・・・と当たり前のことを分かって言っているのに。。。
政府は、2月に労働時間の上限案を公表する予定らしいけれど、国民の健康が大事なのか、自分たちをサポートしてくれる企業が大事なのか・・・どちらなのかは答えを見て。

有識者の最終案を見る前から、企業の繁忙期を考慮して、1日や1週間の上限規制はせず、1ヶ月や数ヶ月単位での上限規制にするように政府が要求しているというから変な話。
週40時間の標準的な労働時間をどこまで容認するのか分からないけれど、数ヶ月単位の上限規制にするなら、その前に有給休暇が2年後に自然消滅するのを止めてもらわないと。

労働者の健康とリフレッシュを目的とした休暇が、会社の意図で取得できないまま無くなってしまうなんて、世界広しと言えども日本だけなのでは?!

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