どこを取っても、性善説が前提となっている日本社会のリスク管理。
少なくとも新幹線は踏切事故は無いし脱線しないように設計されているから時速300キロで走ってもシートベルトは不要。
電車内で犯罪を犯すような国民では無いから手荷物検査も不要。
ところが、液体燃料を持ち込んで焼身自殺を図る乗客も居れば、殺傷目的で刃物を持ち込んで無差別殺人を実行する乗客も居るのが日本の現代社会。
止めに入った勇気ある乗客が1人で犠牲者が1人だったのが良かったのか
他の乗客にはとっさに助けに入る心構えができなかったのか
当時の車内の状況は、現場に居合わせた人のみが分かることで、第3者がとやかく言う事ではないけれど。。。
シートが外れて盾代わりに使えるなんてこと・・・乗務員だけが知っていても仕方がない。
もし今回の事件の犠牲になった男性が知っていたら、シートを持って男に立ち向かっていて命を落とすことは無かったかも知れないし。。。
ひょっとしたら、JR社内ではそんな最悪の状況の対処法を公表すると、乗客に無用な恐怖心を与えると思っていたのかも知れないけれど、航空機の安全設備の案内と同様に乗客に周知しないと・・・たった数人の車掌で16両全部に対処するのは無理なんだから。
航空機とのスピード競争で簡便な乗降と運行頻度を売りにしてきた新幹線だけれど、在来線と違って踏切が無いしトンネルも多い。
緊急事態が起きて緊急停車しても外部からの援助を非常に得難い状況。
窓も開かないので、サリン事件のように毒ガスを撒かれたら全滅の密室。
長距離輸送用の車両なのに、客席を増やす為に大型のスーツケースを置く場所も無く、各車両最後尾の座席の後ろが唯一大きな荷物を置ける場所。
そして最近の車両の荷物棚の幅が広くなり、中型スーツケースは乗せられるように・・・だけど、航空機のように扉がある訳でもなく、万が一脱線でもして大きく揺れたら10kg近い硬い物体が降って来る。
JRが絶対に脱線しません。と言うのなら仕方が無いけれど、最近の災害は絶対に起きないハズの事が起きてしまって大事故に。
今までは起きないようにする設計に拘っていたけれど、今後は設計外の事が起きた時の対処方を準備して周知しておかなければいけないのでは?
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