2014-07-13

名簿屋という商売

顧客情報漏えい事件で目にする機会が増えた名簿業者という業態・・・昔々は、学校の卒業名簿等を購入して、独自にデータを加工して企業に販売していたのが始まりでは?
もちろん、情報が紙で取引されていた時代なので、コンピュータで使えるようにデータ化してフロッピィで販売したり。

21世紀に入りたての頃でさえ、郵便番号簿という冊子はあっても、デジタル化されてなくて、企業は郵便番号データを業者から購入していた・・・たった10数年前の事なのに、今となっては想像もできない時代!

そして、デジタル社会からネット社会に移行し、各企業が簡単に消費者情報を集められるようになり、名簿業者の需要は無いハズなのに。。。
それでも存続できていると言うことは・・・他社の集めた情報を利用したい企業があり、その需要に応える為に違法な手段を使わないと商売にならないのでは。。。
ある意味では、脱法ハーブ販売店と同様に、商売自体が違法ではないけれど、販売商品が違法と合法の境界線上に。。。

例えば、
小売店の会員証や電子マネーでは、どんな人がいつ何をどれだけ買ったか。
IC乗車券では、どんな人がいつどこからどこまで行ったか。
等々の情報を利用して、特定な地域・特定な商品の宣伝を個別に送る事が出来て無駄を省ける。

今までの情報購入費を考えたら、会員として情報を提供してくれる消費者に割引しても、企業としては元が取れるというもの。。。
消費者も、そこまでは納得して情報提供しているのだから、企業も自社内利用という一線は死守してくれないと社会秩序がままならない!

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